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制裁の中、接近する北朝鮮とイラン「米は共通の敵」

制裁の中、接近する北朝鮮とイラン「米は共通の敵」

Posted August. 07, 2017 09:12,   

Updated August. 07, 2017 09:27

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米国のトランプ大統領の就任後、北朝鮮とイランの協力関係がさらに緊密になっている。イランのロハニ大統領の就任式に出席するための3日、イランを訪れた北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は、10日間滞在し、反米協力の強化を図ると見える。新たに建設されたイランの北朝鮮大使館が金氏が到着した日に開館したことも象徴的な措置と見える。

金氏は4日、イラン議会のラリジャニ議長と会って、「北朝鮮とイランは共通の敵(米国)がいる」とし、「『ミサイル開発に誰の許可も必要ない』というイランの立場を支持する」と述べた。そして、「私たちは平和を望むが、国益を放棄せず、米国の脅威に攻勢的に対抗する」と付け加えた。

ロハニ大統領も5日、2期目の就任演説で、米国を強く批判した。ロハニ大統領は、「米国は核合意(JCPOA・包括的共同行動計画)でした約束を守らなかった」とし、「イランが核合意を先に破ることはない。米国の違反を見過ごさず対応する」と強調した。

トランプ大統領が最近、「ロシア・イラン・北朝鮮制裁法案」に署名し、北朝鮮とイランの協力が一層堅固になると予想される。北朝鮮とイランは反米陣営の伝統的友好国であり、弾道ミサイル開発にも協力しているという。米情報当局は、イランの初期のミサイルは北朝鮮のミサイル技術を基盤とし、過去の北朝鮮の核実験にイラン科学者が参加したと分析した。

米中央情報局(CIA)は5月、北朝鮮の核ミサイルの脅威に対処するために「コリア・ミッション・センター」を立ち上げたのに続き、6月「イラン・ミッション・センター」を創設して両国を圧迫している。ハーバード大学ケネディスクールのマシュー・バン教授は、「北朝鮮とイランは欧米から深刻な脅威を感じており、互いを異なる国と見ているが、ある程度似た状況に直面している」と説明した。

トランプ政権発足後、米国とイランの関係が悪化する局面で、北朝鮮は3度もイランを公式訪問した。金氏のイラン訪問に先立ち、北朝鮮労働党代表団が先月中旬、イラン・イスラム教連合党と会談した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星(ファソン)14」の発射実験の成功宣言後、間もなくしてだった。今年2月末にも、崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長ら代表団がイランを公式訪問し、ハメネイ最高指導者に会った。

 

イスラエルの国家安全保障研究所(INSS)のエミリー・ランド研究員は最近、米CNBCとのインタビューで、「歴史的に見てもそうであり、特に今、北朝鮮はイランにとって戦略的な意味があるため、(両国間の)協力関係が続く可能性がある」と指摘した。

一方、ラリジャニ議長の招待を受けて、ロハニ大統領の就任式に出席した丁世均(チョン・セギュン)国会議長は、「イラン核合意の過程を北朝鮮指導者にもよく伝え、良い事例になるよう助力してほしい」と話した。



朴民優 minwoo@donga.com