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中国が済州航空のチャーター機を許可、THAAD報復以来初めて

中国が済州航空のチャーター機を許可、THAAD報復以来初めて

Posted July. 18, 2017 09:36,   

Updated July. 18, 2017 09:54

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中国の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)を巡る報復が本格化した後、初めて中国に向かうチャーター機2便の運航が許可された。昨年末から中国民航局が韓中チャーター機の運航を認めなくなってから初の許可となる。

済州(チェジュ)航空は最近、中国当局から清州(チョンジュ)空港~中国張家界間の不定期便のチャーター機の運航許可を得たと、17日明らかにした。このチャーター機は25日と29日に二回運航される。それぞれ180人の韓国人観光客を乗せる予定である。

不定期便は、主に旅行会社が特定中国観光地の商品で国内観光客を集めた後、格安航空会社(LCC)を通してチャーター機で利用することになる。済州航空は毎月平均一、二便ずつ、中国当局に不定期便チャーター機の運航許可を申請してきた。

しかし、中国政府は昨年末から、チャーター機の運航申請をすべて認めなかった。3月は、韓国団体ツアー商品を全面禁止した。これにより、大韓(テハン)航空が8つの中国路線を対象に減便措置を取るなど、国内航空会社の韓中定期路線が大幅に萎縮した。先月に入って、一部の定期路線が元に戻されたものの、依然事態前の水準は回復できずにいるのが現状である。

今回の不定期便の許可は、完全に冷え切った韓中間観光交流に温もりを吹き込んだ「きっかけ」になり得るということで注目を集めている。業界では、まだ慎重な反応を示している。初の不定期便の許可をTHAAD報復緩和へと直ちにつなげるのは難しいという。

今回承認された路線は、中国人観光客の韓国行き路線ではなく、中国に向かう韓国人観光路線である。自国観光業活性化のための中国政府の措置に近いという解釈が出てくる背景といえる。航空業界の関係者は、「まだTHAADの報復余波が解消されたと見るのは難しいが、中国行き不定期便路線の扉を開く効果はあるだろう」と話した。



郭道英 now@donga.com