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BMWを追い越した現代・起亜電気自…世界3位の疾走

BMWを追い越した現代・起亜電気自…世界3位の疾走

Posted July. 07, 2017 10:14,   

Updated July. 07, 2017 10:40

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高高度ミサイル防衛システム(THAAD)配置の影響を受け、中国で苦戦している現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車が、エコカー部門で新たな活路を捜している。純粋電気自動車(EV)分野で昨年、ドイツのBMWなどを抜いて、グローバル「トップ12」の自動車メーカーのうち、3位にそびえ立ったのだ。

実際、グローバル自動車市場は、電気自動車中心のエコカーへと急速に再編されている。スウェーデンのボルボは5日(現地時間)、主要自動車メーカーの中では初めて、2019年以降、新車にすべて電気モーターを搭載すると宣言した。

6日、市場調査会社「IHS」によると、現代・起亜自は昨年、グローバル市場でソウルEV、アイオニックエレクトリックなど、純粋電気自動車1万2992台を販売した。2015年(8561台)に比べて販売台数が50%も伸びたのだ。昨年の世界電気自動車市場の販売台数は約43万1000台で、前年比41%が伸びた。現代・起亜自の成長スピードは平均をはるかに上回っている。電気自動車市場シェアも3.0%で、前年より1%ポイント上昇した。

電気自動車の販売台数において、多国籍企業であるルノー日産(三菱を含む)が7万8000台で首位、電気自動車専門メーカーである米テスラが7万台で2位。続いて衆泰、北京自動車(BAIC)など、中国政府から全面的支援を受ける中国企業7社がその後を次いでいる

しかし、世界で200万台以上を販売している上位メーカー12社だけを見れば、現代・起亜自はルノー日産、ドイツのフォルクスワーゲンに次いで3位となっている。特に高級電気自動車「i3」で注目を集めたBMW(1万2713台)を追い越した。ハイブリッドなどを含むエコカー市場では、日本のトヨタが昨年123万3000台を販売して、独歩的首位となっている。現代・起亜車は、日本ホンダ、ルノー日産に次ぐ4位となっている。

現代・起亜自は2013年2月、世界初の水素燃料電池車の量産に成功して、エコカー市場に参入した。しかし、エコカー市場がトヨタが先取りしたハイブリッドを中心に再編され、一時は将来の自動車分野で引けを取りかねないという危機感が浮き彫りになったこともある。現代・起亜自はアイオニックなどを発売して、このような懸念を相当払拭させた。

現代自の梁雄哲(ヤン・ウンチョル)副会長は最近、「テスラとボルトなどの他の電気自動車は、走行距離だけを強調するが、電気自動車は運転時の効率がさらに重要だ」と強調した。梁副会長は、効率の面では現代・起亜自が競合他社より技術力の面でリードしているという自信をほのめかした。

アイオニックエレクトリックは昨年、米国環境保護庁(EPA)から公認燃料消費効率136MPGeの認証を受けた。米国内燃機関の燃費基準に換算すると、1ガロンあたり136マイルを走るという意味だ。これまで燃費が最も高かったBMW i3(124MPGe)より効率が高い。単に1回の充電で走れるアイオニックエレクトリックの走行距離は191キロである。最も大衆的電気自動車であるテスラの「モデルS90D」(378キロ)の半分ぐらいだ。しかし、年間1万5000キロを走行するという仮定の下、モデルS90Dは66万8000ウォンがかかる。一方、アイオニック・エレクトリックは25万4000ウォンで、はるかに経済的である。

現代・起亜自がエコカー分野で継続的に成長するためには、素材分野を含む技術開発と共に、インフラ造成が欠かせない。水素燃料電池自動車の販売拡大のためには、水素スタンドなどの普及が優先されなければならないという。自動車業界の関係者は、「現代・起亜車が公言したように、2020年までにエコカー2位という目標を達成するためには、大量生産のために輸入部品の代わりに独自技術の蓄積が必要だ」と助言した。



鄭世鎭 mint4a@donga.com