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元IMF専務理事のカムドシュ氏「韓国の経済構造改革は未完」

元IMF専務理事のカムドシュ氏「韓国の経済構造改革は未完」

Posted May. 22, 2017 08:37,   

Updated May. 22, 2017 08:38

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「韓国が通貨危機から20年が過ぎたが、政府の過度な市場介入や財閥に集中している経済力などは依然として未完の構造改革の課題として残っています」

20年前の1997年、韓国の通貨危機の中心にいたミシェル・カムドシュ元国際通貨基金(IMF)専務理事(写真)は最近、本紙の電話インタビューに応じて、こう語った。

カムドシュ氏は、「通貨危機の時に取られた一連の改革措置を通じて、韓国経済と金融システムは体質改善を成し遂げた」としながらも、「だが、当時危機を招いた一部の構造的問題は、依然として解決されていない」と指摘した。当時、IMF救済金融を巡る交渉を主導しながら韓国に過酷な企業構造調整と厳しい改革を要求したカムドシュ氏は、韓国人からは「死神」と呼ばれた。

カムドシュ氏は、「韓国が、どの国よりも通貨危機を早急に克服し、世界10大経済大国に成長したが、韓国政府が一連のIMFの改革措置を着実に履行したことが大きな要因となった」とし、「何よりも経済再建のために『金募集運動』などで一丸となった韓国人の底力が基盤になった」と話した。

カムドシュ氏は、韓国経済がさらなる跳躍を果たすためには企業の経営透明度を高めるのが肝要だとアドバイスした。また、韓国経済の最大のリスク要因として、人口の高齢化を挙げ、「韓国も日本のように高齢層がもっと長く、継続して働けるシステムを急いて構築しなければならない」と強調した。



鄭任洙 imsoo@donga.com · 董正民 ditto@donga.com