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アップルの第1四半期売上高4.6%増、アイフォーン販売台数が予想を下回る

アップルの第1四半期売上高4.6%増、アイフォーン販売台数が予想を下回る

Posted May. 04, 2017 08:34,   

Updated May. 04, 2017 08:35

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アップルが今年第1四半期(1~3月、アップルの会計年度では第2四半期)にやや低迷した成績表を受け取った。

2日(現地時間)、アップルの発表によると、第1四半期の売上は529億ドル(約59兆8300億ウォン)で、前年同期(506億ドル)比4.6%増にとどまった。同期間、アイフォーンは、計5076万台売れたが、これは市場予想である5227万台に満たない実績だ。同日、アップルの株価は約2%安の1株144.65ドルで取引を終えた。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は同日、アップル全体売上の60%以上を占めるアイフォーンの販売が低迷した理由について、「次期アイフォーンについての様々な噂が急速に広まり、複数の報告書でも頻繁に言及されたためだ」と分析した。今年下半期に発表予定のアイフォーンの次期作「アイフォーン8」に対する期待のため、消費者が購入を先送りしているという意味である。

今年は、アイフォーンの発売開始から10年になる年だ。アップルは2007年、最初のアイフォーンを発売し、スマートフォン時代を切り開いた。 アイフォーンシリーズの10周年を迎え、アップルが革新的製品を公開するだろうという市場の期待がこれまで以上に高いことは事実だ。

スマートフォン業界の関係者は、「アイフォーン8は、三星(サムスン)電子のギャラクシーS8と同様のエッジ形状有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを搭載し、カメラを通して拡張現実(AR)機能を具現すると言われるなど、様々な予想が次々と出ている」と語った。

中国市場の販売不振も影響を及ぼした。アップルは、第1四半期に中国で107億ドル(約12兆1017億ウォン)分を売った。前年同期比約14%減少した実績だ。クック社長は、「米国、欧州の売上は小幅に増加したのに対し、ドル高などの影響で、とりわけ中国市場の売上が減少した」と述べた。中国のスマートフォン市場は、ファーウェイやオッポ、Vivoなど、中国製スマートフォンメーカーが着実に影響力を拡大して、50%以上の市場シェアを占めている。

一方、同日、アップルは、現金保有高が2568億ドル(約290兆4000億ウォン)で、このうち93%を海外で保有していると明らかにした。米電気自動車メーカー「テスラ」と、世界最大動画ストリーミングサービス企業である米国のネットフリックスを同時に購入できるほどの大金額だ。

このため、海外メディアや電子業界では、アップルが近いうちに大規模な買収合併(M&A)に踏み切るだろうという予測も出ている。スマートフォン、タブレット、パソコンなどで革新を重ねてきたアップルは現在、自律走行車やバーチャルリアリティ(VR)など、次世代産業の開発に熱中している。アップルの最後の大型M&Aは、2014年に30億ドル(約3兆3900億ウォン)をかけて無線イヤホン・ヘッドホンメーカー「ビーツ」を買収したことだ。



徐東一 dong@donga.com