Go to contents

ギャラクシーS8の予約販売が好調、社長は「17日までに100万台突破」と自信示す

ギャラクシーS8の予約販売が好調、社長は「17日までに100万台突破」と自信示す

Posted April. 14, 2017 08:41,   

Updated April. 14, 2017 08:42

한국어
先月29日(現地時間)、米ニューヨークで戦略スマートフォン「ギャラクシーS8」と「S8プラス」とを公開する前に、三星(サムスン)電子の高東眞(コ・ドンジン)無線事業部長(社長)の表情は悲壮感すら漂っていた。新製品の発表よりも、昨年10月に生産が打ち切られた「ギャラクシーノート7」を巡る徹底的な反省が先だった。

半月後の13日、ソウル瑞草区(ソチョグ)にある三星電子本社で、高社長は国内メディアの前に再び立った。7日から12日にかけてのギャラクシーS8シリーズの予約販売台数が72万8000台というニュースを手にしてのことだった。「17日までに予約販売台数100万台突破を目標にしている」と、高社長の顔からは自信がにじみ出ていた。

三星電子は、米ニューヨークと英ロンドンでグローバル新製品公開行事を開いた後、いつになく多忙な日程をこなしている。4日(現地時間)、イタリア・ミラノで開催されたデザインウィークには、ギャラクシーS8の専用展示ブースを設けた。英国では、ロンドン、ストーンヘンジなどの観光名所に横7メートル、縦3メートルの大型ギャラクシーS8の造形物を立てた。国内でも1日から全国3500余りの携帯電話の販売・代理店などに体験ゾーンを設けた。グローバル発売日である21日まで、顧客の関心を引き留めようとする戦略であり、市場はそれに反応した。

高社長は、「具体的な数字は明らかにできないが、グローバル市場でギャラクシーS7に比べて事前予約とモバイル通信会社からの予約注文の台数がはるかに多い」と語った。市場ではこれを根拠に、ギャラクシーS8の年間販売台数が6000万台を超えることもありうるという予測も出ている。これまでのギャラクシーSシリーズの年間販売台数は、4000万〜5000万台ぐらいだった。今年第2四半期(4〜6月)の三星電子の営業利益が過去最高に達するとの見通しが出ているのも、今回の新製品の歴代級興行雰囲気のおかげだ。

ギャラクシーS8シリーズを巡る消費者の関心が爆発的な背景にはいろいろある。まず、ギャラクシーノート7の生産打切りにより、6ヶ月程度三星電子のプレミアム新製品が出ず、待機需要が溜っていた影響がある。これとは別に、虹彩認識や両面エッジデザインなどの既存のS7の強みに、「インフィニットディスプレイ」や人工知能(AI)秘書「ビックスビ」が新たに加わり、製品の競争力が目に見えて良くなった。

三星電子に残された課題は、消費者の頭に刻まれた「バッテリー発火」という不安要素を、どのように克服するかにかかっているという分析が出ている。同日、高社長との記者懇談会でも、ギャラクシーS8のバッテリー安全性問題についての質問が集中した。高社長は、「10万台以上もバッテリーテストを行い、複数の安全設計やバッテリーの独自の安全性検査など、可能なすべての方法を動員した。どれよりも安全なスマートフォン」と語った。

一方、三星電子は今月末までに、全員が社外取締役で構成される「ガバナンス委員会」を立ち上げる計画だ。支配構造の改善と株主価値に影響を及ぼす経営事項を審議する役割を担う。



徐東一 dong@donga.com