日本の東芝の半導体事業の買収合戦に、米アップルが名乗りを上げたことが伝えられ、半導体業界に緊張感が走っている。
読売新聞と日本経済新聞などの日本メディアが31日に報じたところによると、米アップル、ブロードコム(半導体メーカー)とシルバーレイク(投資ファンド)のコンソーシアム、SKハイニックス、台湾鴻海などの10社が先月29日、東芝メモリ半導体事業の予備入札に名乗りを上げたという。
アップルの買収の試みが特に注目されるのは、世界第2位のスマートフォンメーカーであるからだ。NAND型フラッシュメモリの首位メーカである三星(サムスン)電子は、アップルが東芝を買収して独自の供給ラインを備えれば、モバイルNANDのコア客を失う可能性がある。
一方、中国の紫光集团有限公司は前日に声明を発表し、買収合戦に参加していないことを確認した。日本政府が自国産業保護のため、中国企業には売却しないという方針を立てたことによるものとみられる。
金昌德 drake007@donga.com