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現代エンジニアリング、イランで3兆ウォン台のガス田プラント工事を受注

現代エンジニアリング、イランで3兆ウォン台のガス田プラント工事を受注

Posted March. 14, 2017 07:32,   

Updated March. 14, 2017 07:33

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韓国の建設会社にとっては「不毛の地」だったイランでの受注朗報が相次いでいる。昨年末、大林(テリム)産業がイランで2兆ウォン以上の大型プラント工事を受注したのに続き、現代(ヒョンデ)エンジニアリングが、現代建設と共にイランで3兆8000億ウォン規模の超大型石油化学プラント建設工事を受注した。イランでの相次ぐ工事受注が、低迷している海外建設市場の復活を知らせるシグナルになるだろうという期待が高まっている。

●歴代イラン受注では最大規模

13日、建設業界によると、現代エンジニアリングは12日、イラン国営製油会社(NIOC)の系列会社「アフダフ(AHDAF)」と、「イラン・サウスパース12の第2段階拡張工事」の契約を交わした。工事費だけでも30億9800万ユーロ(約3兆8000億ウォン)に上り、韓国国内建設企業がイランで受注した工事の中では最大規模だ。イランの首都・テヘランから南側に約1100キロ離れたトンバク地域に位置しているサウスパースガス田に、石油化学プラントを建設するプロジェクトだ。

今回の受注は、民間建設会社の技術力と地元ネットワークに政府支援が加わった「チームコリア」の快挙だという評価が出ている。このプロジェクトは、発注先に有利子の工事費を貸し出す「施工者金融斡旋方式(EPCF)」で行われる。韓国輸出入銀行と韓国貿易保険公社は、EPCFのために工事費の85%を先に発注先に貸し出すなど、積極的な支援を惜しまなかった。現代エンジニアリングが中東地域でこれまで認められた技術力と地元のネットワークも、受注に決定的な役割を果たした。現代エンジニアリングのイム・ヨンジン専務は、「これまで、現代エンジニアリングが中東で、3兆ウォン以上のプロジェクトを受注して認められた経験や政府支援が加わった結果だ」と話した。

●本格的なイラン進出の足掛かりに

イランは最近まで、韓国国内建設企業にとっては「高嶺の花」だった。天然ガスの埋蔵量は世界首位、原油埋蔵量は世界4位とはいえ、これまで米国の対イラン経済制裁により、参入自体が難しかった。実際、2012年から昨年まで、国内企業のイランにおける受注額は約1230億ウォンで、同期間の中東全体受注額の0.08%に過ぎなかった。

しかし、昨年1月に米国の経済制裁が解除されたことを受け、空気が急変した。さらに、昨年5月、朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領のイラン訪問をきっかけに、覚書(MOU)31件が相次いで交わされ、イランが「機会の地」に急浮上した。

MOU締結以来、これといった成果がなく、見せかけのものだという批判もあったが、今回、現代エンジニアリングが契約を交わしたことで、イラン進出の糸口が本格的に見えたという評価が出ている。大林産業も、昨年末に落札通知書(LOA)を受けた2兆2334億ウォン規模のイラン・エスファハン製油工場の改善工事契約を同日交わし、イラン建設市場への期待が高まっている。

建設業界では、イランからの受注朗報が今後も続くだろうと見ている。大林産業は今年の下半期(7~12月)に、計2兆2800億ウォン規模のバクティアリダム・水力発電プラント工事の受注を準備している。現代エンジニアリングは、イラン・ザンジャーン地域における複合火力発電所事業の基本合意書を最近交わした。このほか、大宇(テウ)建設やGS建設、三星(サムスン)物産なども、病院、道路や鉄道、石油化学プラントなどを通じてイランへの進出を準備している。海外建設協会アジア中東室のクォン・ミョングァン次長は、「地道な官民協力や資金調達に支えられることになれば、イラン市場は低迷に落ちている海外建設市場に、活気を吹き込んでくれるだろう」と話した。



姜聲煇 yolo@donga.com