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スマートで安全に、新型ソナタが中型車の名誉回復を狙う

スマートで安全に、新型ソナタが中型車の名誉回復を狙う

Posted March. 09, 2017 08:35,   

Updated March. 09, 2017 08:36

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「革新」「新しい風」「名誉回復」。

8日、ソウル中区(チュング)にある東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)で、「ソナタニューライズ」の公開イベントを開いた現代(ヒョンデ)自動車の関係者らの口からは、自信と共に切迫さを含んだ幾つもの言葉が次々と発せられた。ソナタニューライズは、2014年に発売された第7世代ソナタ「LFソナタ」の部分変更(マイナーチェンジ)モデルだ。部分変更モデルとはいえ、新車並みの大々的変化を実現したと現代自は強調している。現代自の李光國(イ・グァングク)韓国内営業本部長は、「ソナタニューライズは、いつになく激しい競争を繰り広げている韓国内中型車市場で、新しい風を巻き起こすことになるだろう」と語った。

ソナタは1985年に初めて発売された。その後長い間、韓国の中型車市場を導いてきたソナタにとって、「いつになく激しい競争を繰り広げる」市場状況は、あまり嬉しいことではない。中型車の販売ランキングで、ソナタは、タクシー用と液化石油ガス(LPG)車両を除けば、ルノー三星(三星)自動車のSM6や韓国GMのマリブに、昨年下半期から後れを取っている。韓国人が最も多く買い求めているクラスとされていた中型車そのものが危機的状況という声も出ている。ソナタニューライズの成否は、単なる新しい自動車モデルの成否以上であるという意味だ。

●スマートになったデザイン、安全技術の拡大

ソナタニューライズの前面部には、滝が降り注ぐ様子を形象化したカスケーディンググリルが採用されている。昨年11月に披露されたグレンジャーIGに使われたグリルだ。現代自は今後も、このグリルデザインを象徴デザインとして活用する計画だ。従来のLFソナタより、グリルの位置が低くなり、フードの前面部も低くデザインした。したがって、全体的に洗練された感が強くなった。ターボモデルには、ネット型グリルが採用されている。現代自のモデルの中では、ジェネシスG80スポーツに使われたデザインだ。ダイナミックな感じが、ターボモデルで一段と強くなった。

走行補助技術も強化された。「現代スマートセンス」には、車線逸脱を防ぐ「走行ステアリング補助システム」と、前の車や歩行者との衝突を予想して自動的に停止する「自動緊急ブレーキシステム」が搭載されている。運転者の状態を5段階で把握して、居眠り運転など、不注意な運転が現れると、警告メッセージを発する「不注意運転警報システム」も含まれている。現代自国内商品室のチョ・ソンギュン室長は、「かつては、より速い車を作るために競い合ってきたが、今は、より安全で快適な車を作るために競争している」と説明した。

ボタン一つを押すだけで、室内空気を強制的に循環させて粒子状物質を除去し、新鮮な空気にする「ワンタッチ空気清浄モード」も、ドライバーが喜ぶに値する。ソナタニューライズには、現代自の中では初めて、「自車位置共有サービス」が盛り込まれている。最大で5人に対して、自分の車の居場所を知らせることができる。リンクが含まれた携帯メールの形で送信される。

●「中型車」と「現代自」の誇りがかかっている

先端技術が大量に採用されたソナタニューライズだが、等級別価格は、その大半が従来のLFソナタと同じか、むしろ安くなっている。2.0ガソリンの最も低い等級の価格は2255万ウォンで、既存のものと同じだ。最も販売比率の高い「スマート」等級の価格も、据え置かれた。最上位等級モデルは、従来より22万ウォン引き下げられた。消費者の信頼を必ず取り戻すという意志が反映されたのだ。

現在、ソナタの人気は、明らかにかつてほどではない。2014年に発売されたLFソナタは、その前世代であるYFソナタとは違って、昨年までは一度も年間販売台数が10万台を超えたことがない。

中型車を巡る韓国人の需要も減っている。韓国自動車産業協会によると、先月、ソナタなどの中型車の販売台数は1万4760台で、準大型車の販売台数である1万6314台より少ない。昨年12月から3カ月間連続で、中型車は準大型車に押された。消費者が新しいソナタを待って購入を先送りしたという、これまでの独自の分析を、今、事実として証明しなければならない課題がソナタニューライズに与えられている。



韓友信 hanwshin@donga.com