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米国産卵は余るのに、米では市場開放の要求まで

米国産卵は余るのに、米では市場開放の要求まで

Posted March. 01, 2017 07:49,   

Updated March. 01, 2017 07:49

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鳥インフルエンザ(AI)の影響で卵の価格が上昇したことを受け、政府が輸入を積極的に推進してきた米国産卵が余っていることが明らかになった。政府が卵の需給状況をきちんと予測できなかったという指摘とともに、米家禽類輸出業界に、卵市場の全面開放の口実だけを与えたという批判が出ている。

28日、関連業界によると、3月4日で賞味期限が切れる米国産卵50万個の販売先が見つからず、倉庫に積まれているという。韓国農水産食品流通公社(aT)が貿易業者を通して輸入した67万個も、物量処理に苦しんだ末、最近ようやく販売したたという。輸入が始まった1月12日から現在まで、国内に輸入された卵は、計1380万個に上る。

米国産卵が売れないのは、最近、国産卵の価格が急激に落ちた上、消費者らの違和感が予想より大きかったためだ。aTによると、1月、30個入り(中品特卵)品物の平均価格は、9096ウォンまで値上がりしたが、2月になって平均7932ウォンへと13%ほど値下がりした。米国産卵を購入したチョン某氏(61・女)は、「好奇心で30個入りのものを買ったが、鮮度が気になって半分以上も食べずに残した」と話した。

卵を輸入した複数の業者は、政府が卵在庫処理対策を立てずに背を向けていると不満を隠せずにいる。業界関係者は、「最初に卵を輸入する際は積極的に奨励していた政府が、在庫処分には消極的なので、私たちだけが被害を受けている」と主張した。これに対して、農林畜産食品部側は、「卵の販売は、個々の業者で解決すべきことであり、政府が介入することではない」と反ばくした。

問題は、今回の輸入を機に、米畜産業界が本格的な通商圧迫に乗り出す動きを見せていることだ。米家禽類輸出協会(USAPEEC)は最近、米政府に対し、韓国が卵の関税率を27%から14%に下げるよう圧力をかけてほしい、と要求したことがあきらかになった。彼らは3月中旬に韓国で、農場経営者など、鶏関連業界の関係者の一部を招いて、非公開PR行事も行う予定だ。彼らは、韓国で産卵鶏(卵を産む鶏)の33.9%(2370万匹)が殺処分されただけに、韓国業者らは卵や加工品だけでなく、産卵鶏も大量に輸入するだろうと期待している。

一方、AIを巡る状況はなかなか改善されていない。先月27日、全羅北道益山市(チョンラブクド・イクサンシ)にあるハリム直営農場から高病原性AI疑惑の通報が寄せられたのに続き、同じ日、忠清南道洪城郡(チュンチョンナムド・ホンソングン)にあるアヒル農場からも、疑惑通報が寄せられた。全羅南道や全羅北道、忠清南道を中心に西海岸ベルトに沿って、AIが再び広がっている。先月26日、全羅南道康津郡(カンジングン)で発見されたAIウイルスも、28日、H5N8型と判明された。



崔惠? herstory@donga.com