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「フラッグシップの1番街」江南駅周辺の一日の売上は220億ウォン

「フラッグシップの1番街」江南駅周辺の一日の売上は220億ウォン

Posted December. 24, 2016 08:11,   

Updated December. 24, 2016 08:33

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「ブランドの顔」と呼ばれているフラッグシップストア(flagship store)とは、企業各社のブランド知名度を高めるために運営する拠店店舗だ。広報が目的なので、ターゲット客層の多い最もホット(hot)な地域にオープンする。高価なテナント料は何ら問題にならない。フラッグシップストアがどこにオープンしたのかを見れば、よく売れる商圏はどこで、商圏の特徴は何かが一目でわかる。

フラッグシップストアを基準にした際、現在国内で最も金になる商圏は、ソウル江南(カンナム)駅周辺と言える。ここは、大半の企業がフラッグシップストアをオープンする際、最初に考慮する地域となっている。流動人口が多く、多岐にわたっているので、ターゲット層が広いほど江南駅を好む。最近、江南駅商圏は、江南通りに沿って、地下鉄7号線の論峴(ノンヒョン)駅周辺にまで広がっている。業界では、この地域で一日に220億ウォン台の売上が発生していると試算している。漢陽(ハンヤン)サイバー大学ホテル調理外食経営学科のキム・ヨンガブ教授は、「弘益(ホンイク)大学前と似ているように見えるが、江南駅周辺は顧客消費力のほうがより進んでいる」と話した。背後に所得水準の高い瑞草(ソチョ)・江南区や京畿(キョンギ)南部が位置しているからだ。

商店のテナント料(3.3平方メートル当たり約359万ウォン)が最も高いと言われている明洞(ミョンドン)は、もはやグローバル商圏のイメージが強い。ソウル市によると、昨年850万人余りの外国人観光客が明洞を訪れ、この半分が中国人だった。そのため、明洞には中国人をターゲットにした化粧品のフラッグシップストアが多い。とある化粧品メーカーの関係者は明洞について、「ビューティー業界の聖地」と評した。

中国人観光客は、明洞だけに影響を及ぼしたわけではない。最近、「散客」と呼ばれる個人旅行客が増えたことを受け、ソウル江南区新沙洞(シンサドン)にあるカロス通りは、「第2の明洞」になっているという評価が出ている。一時、複数の大手衣類ブランドが大量に進出していたカロス通りには、この1、2年間、化粧品ブランドのフラッグシップストアが増えている。

カロス通り周辺の島山(トサン)通りも同様に最近、フラッグシップストアの進出が活発なところだ。ここの客の1人当たりの一日の売上は、高級商圏と言われているカロス通り(9万ウォン台)よりさらに高いという。とある海外ブランドの広報担当者は、「カロス通りに似ているが、もう少し差別化されたイメージを持っている」と評した。

ソウル江南区淸潭洞(チョンダムドン)の一日の流動人口は15万〜16万人ほどで、明洞(150万人)の10分の1ぐらいだ。しかしここは、代表的ハイエンド商圏と言われている。カルティエやエルメス、バーバリー、グッチ、クリスチャンディオールなどの複数の有名ブランドがここにフラッグシップストアをオープンした。この地域は公共交通が不便で、アクセス性はおちるが、このような「隠密さ」がかえって強みだという説明だ。



丘佳仁 comedy9@donga.com · 孫佳仁 gain@donga.com