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減りつつある対中輸出、それでもFTAで善戦

減りつつある対中輸出、それでもFTAで善戦

Posted December. 14, 2016 08:42,   

Updated December. 14, 2016 09:05

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世界交易が減速を続けている中、韓中自由貿易協定(FTA)の恩恵を受ける商品を中心に、輸出の下げ幅が減る前向きな効果があるという分析が出た。韓中FTAが、「輸出絶壁」の懸念を食い止める防波堤としてその役割を果たしたという。

13日、産業通商資源部(産業部)によると、今年上半期(1〜6月)における韓国の対中輸出額は、昨年同期比10.1%減少したものの、FTAによって関税が引き下がるなどの恩恵を受けた、いわば「FTA恩恵品目」は6.7%の減少にとどまった。産業部は、「関税引き下げにより、韓国商品の価格競争力が高まり、現地の内需市場での需要を引き出している」と明らかにした。

昨年12月に韓中FTAが発効となってから1年が過ぎた。陣痛の末に発効となった韓中FTAについて、企業各社は人口14億人、内需規模5000兆ウォンに上る超大型市場を攻略できる足掛かりができたと歓迎した。当初の予想ほど、中国との交易は伸びなかったものの、FTAのおかげで、対中輸出の下げ幅は、当初懸念していたほど大きくはなかった。今年1月から10月までの中国の全体輸入で韓国が占める割合は10.5%で、トップの座を維持した。

専門家らは、韓中FTAの前向きな効果を最大化させるために、追加交渉に拍車をかけるべきだと指摘している。FTA発効後、2年内に開始することになっているサービス·投資分野の2段階交渉に拍車をかけ、検疫基準の緩和など、非関税障壁を下げる必要があるという。ソウル大学国際大学院の鄭永綠(チョン・ヨンロク)教授は、「サード(THAAD=終末高高度防衛ミサイル)の配置問題で韓中両国間対立が浮き彫りになっているが、こんな時ほどFTAを積極的に活用して、両国関係を改善し、交易拡大を図るべきだ」と話した。



申珉豈 minki@donga.com