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三星電子、第2世代携帯メール企業「ニューネットカナダ」を買収

三星電子、第2世代携帯メール企業「ニューネットカナダ」を買収

Posted November. 17, 2016 07:19,   

Updated November. 17, 2016 07:49

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三星(サムスン)電子が、カナダ情報技術(IT)企業「ニューネットカナダ(NewNet Canada)」を買収する。ニューネットカナダは、世界のモバイル通信会社各社が推進する第2世代携帯メールサービス「RCS(Rich Communication Services)」技術を保有している。

三星電子は、モノのインターネット(IoT)時代に備え、人工知能(AI)技術基盤コミュニケーションインフラの構築のため、このように決定したと16日明らかにした。三星電子は、ニューネットカナダの持分100%を200億〜300億ウォンで買収したという。

RCS技術を活用すれば、文字中心の携帯メールサービスを超えて、モバイルメッセンジャーサービスのように写真や動画などのマルチメディアコンテンツの伝送やグループチャットなどが可能となる。国内電子業界では、三星電子が未来のIoT時代を貫く中心は「コミュニケーションフラットフォーム」にあるとみて、今回の買収を決定したと受け止めている。

IoT時代には人工知能(AI)を基盤に、人間と家電、家電と家電が相互に情報をやり取りする。三星電子のモバイルや家電製品、様々なサービスがグローバルIoT市場で通用するためには、RCS技術が欠かせない。電子業界の関係者は、「三星電子がニューネットカナダの買収を決めたのは、直接メッセンジャー事業に参入するための試みというよりは、チャットロボット(チャットボット)やホーム秘書などの多様なサービスを開始するための基礎作業である可能性が高い」と語り、「世界のモバイル通信事業者らが共通に使っているRCSを活用すれば、世界のすべてのモバイル通信会社の携帯メールサービスに三星電子の技術や製品をかぶせることができるだろう」と説明した。

三星電子だけでなく、グーグルなど、これといったメッセンジャープラットフォームを備えていない企業各社は、すでにRCS基盤メッセンジャーサービスを準備している。グーグルは最近、米3大モバイル通信会社の一つであるスプリントと共に、RCS基盤メッセンジャーサービスを開始した。フランスや英国、インドなどのグローバル有力モバイル通信会社とも協議している。グーグルやモバイル通信会社各社は、RCSを活用したサービスで世界のモバイル通信加入者を一気に確保できることを期待している。

国内通信業界の関係者は、「カカオが、『カカオトーク』を食べ物やサービス、コンテンツを注文して決済するプラットフォームに発展させているように、すでにメッセンジャーサービスは、様々な情報通信技術(ICT)サービスの重要フラットフォームに定着している」とし、「三星電子もRCS技術が搭載されたデバイス普及を拡大し、RCS生態系を直接作っていこうとしている」と分析した。



徐東一 dong@donga.com