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三星とアップルスとの訴訟、三星に有利な風向き?

三星とアップルスとの訴訟、三星に有利な風向き?

Posted October. 13, 2016 07:31,   

Updated October. 13, 2016 08:29

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11日(現地時間)、米ワシントン連邦最高裁判所で行われた三星(サムスン)電子とアップルとのデザイン特許訴訟関連上告審は、三星電子に有利な方向に展開された。2012年の1審と昨年の2審でアップルのデザイン特許3件を侵害したという判決を受け、賠償金3億9900万ドル(約4435億ウォン)が課せられた三星電子は、「賠償金が多すぎる」と最高裁判所に上告した。

デザイン特許関連裁判が連邦最高裁判所で行われたのは122年ぶりのことであり、米法曹界からも大変注目を集めている。2011年から6年間特許訴訟戦を繰り広げている三星電子とアップルとが、米最高裁判所で会ったのは今回が初めてだ。

アップルが侵害を受けたと主張しているデザイン特許は、△黒い四角に丸い角を規定した特許(D677)、△液晶画面にベゼル(縁)をつけた特許(D087)、△計算機のように、格子の形でアプリケーションを配列した特許(D305)の3件だ。三星電子がアップルに払わなければならない3億9900万ドルは、三星電子が2010年に披露したスマートフォン「ギャラクシーS」の販売利益金全額だ。

同日、三星電子側のキャサリン・サリバン弁護士は、「20万件以上の特許技術が集合されているスマートフォンが、わずか3件のデザイン特許を侵害したという理由で、販売利益金全体を賠償させているのは正しいことではない」と主張した。さらに、「スポーツカーやフォルクスワーゲンの『ビートル』を購入する時、デザインの一部だけを見て購入するのではないじゃないか」と聞き返した後、裁判は三星電子側に有利に流れた。

一人の裁判官は、アップル側の弁護士に対し、「ビートルのユニークな外観が車両販売利益の90%ほどを引き出したと思うのか」と聞いた。別の裁判官も、「一部のデザインが特許を侵害したからといって、スマートフォン利益金の100%を賠償金として払わせることが理に適ってると思うか」と質問した。

すると、アップル側のセスコ・ワックスマン弁護士は、「賠償額算定は1、2審の陪審団が判断したものであり、しようがないじゃないか」とだけ答えた。

複数の外国メディアも、最高裁判所が三星電子の賠償金を減らす可能性が高いとみている。最終判決は来年初頭に出るものとみられる。



김지현기자 キム・ジヒョン記者 jhk85@donga.com