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Kファッション、アジアを超えて欧米へ

Posted September. 19, 2016 08:20,   

Updated September. 19, 2016 08:48

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14日(現地時間)、米ニューヨークのソホ地域にあるとある展示スペース。ニーマン・マーカスやバーグドルフ・ッドマンなどの米高級デパートのファッションバイヤーなど、3000人余りが詰めかけてきた。三星(サムスン)物産ファッション部門の女性服「クホ」の2017年の春夏プレゼンテーションを見に来たのだ。

世界的デザイナーたちのファッションショーが次々と行われるニューヨークファッションウィーク期間中に、ファッション界の主要関係者たちが、見慣れないブランドであるクホを訪れた。同日、プレゼンテーションを見守っていたニーマンマーカスのナタリー・レシカーファッションディレクターは、「(三星が)1950年代から素材事業を手がけてきたことは大変印象的なことだ」と言い、「クホはいい素材や価格競争力、ミニマルな(簡潔な)デザインを基に、ニューヨークで前向きな結果を出すだろう」と話した。

クホは今年、ニューヨークファッションウィークでの「デビュー」を終え、グローバル事業にエンジンをかける。三星物産は最近、高級男性服「ジュンジ」や製造小売り(SPA)ブランド「エイトセカンズ」の海外市場攻略にも積極的に取り組んでいる。「韓国ファッションのグローバル化」を打ち出してきた三星物産ファッション部門の李敍顯(イ・ソヒョン)社長のグローバル戦略が本格化している。

●三星物産、アジアのLVMHを夢見る

クホは、デザイナー「鄭求昊(チョン・クホ)」氏が1997年に立ち上げた女性服であり、2003年当時、第一(チェイル)毛織に買収され、年間売上1000億ウォンを超える大型ブランドに育成された。国内で高級ブランドとしての立地を固めた後、昨年から本格的な海外進出の準備を手がけてきた。米国や欧州女性の体形研究から開始した。三星物産の関係者は、「米市場に披露する服は、韓国製服より肩の幅や袖の袖の幅は減り、全長は長くなっている」と話した。

プレゼンテーション後、現地での手ごたえはいいほうだ。来年春から英ロンドンのセルフリッジズ、香港のレーンクロフォードデパートなどで販売することになっている。三星物産のニューヨーク法人を中心に、米各高級デパートとの販売契約についても協議している。

クホの海外進出は、李社長がブランド構造調整の末に出した「選択と集中」の結果物だというのが、三星側の説明だ。これまで、三星物産は、「デレルクニー 」や「エムビオ」など収益性の低いブランドから撤退し、クホやエイトセカンズ、ジュンジなど、海外市場に進出できるブランドに集中的に投資してきた。韓国からスタートして、ファッションの本場と言われている欧州や北米市場を手にするのが、李社長の目標だ。年明けにニューヨークタイムズに掲載された記事の中で、三星物産グローバルエクスパンションチームのジン・コリン常務は、「三星物産はアジアのルイヴィトンモエへネシーグループ(LVMH)のように、多国籍ブランドを保有するファッション企業になることを願っている」と語った。

●Kファッションの第2ラウンドの戦略は高級化

三星を皮切りに、最近の韓国ファッションのグローバル事業は、高級市場を中心に展開されている。ファッション業界の関係者は、「かつてはKポップや韓流ブームに乗って、主に中国や東南アジア市場を攻略してきたが、今は米国や欧州で真っ向から勝負しようとするデザイナーやブランドが増えている」と話した。

実際、クホが初めて披露しされた今年のニューヨークファッションウィーク期間中に、韓国デザイナー「ユナヤン」のファッションショーも注目を集めた。16日(現地時間)から開かれたロンドンファッションウィーク初日の話題の主人公も、韓国デザイナーブランド「ユードントチョイ」だった。ソンジュグループの「MCM」は先月、米アクセサリー協会から「今年のトレンドセッター賞」を受賞した。

Kファッションが「芸能人効果」ではなく、服そのもので勝負し、高級市場の門戸を叩くと、輸出も伸びている。韓国貿易協会によると、今年上半期(1〜6月)のファッション衣類の輸出は、昨年同期より18.4%が伸びた。カバンやベルトは、米国市場への輸出が17.6%、日本市場は22.8%が伸びた。



김현수기자 キム・ヒョンス記者 kimhs@donga.com