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ブレグジットで安全資産の金とドルに投資集中

ブレグジットで安全資産の金とドルに投資集中

Posted June. 28, 2016 07:27,   

Updated June. 28, 2016 07:32

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ブレグジット(Brexit=英国の欧州連合離脱)決定後、安全資産を求める傾向を強くなり、金1グラムの価格が韓国取引所(KRX)金市場のオープン後、初めて1グラム=5万ウォンを超えた。同日の金取引量も普段の約4倍へと急増した。複数の都市銀行のドル建て預金残高も増える傾向を見せている。

27日、KRX金市場によると、同日の終値基準で金1グラムの価格は5万200ウォンへと値上がりした。KRX金市場の金1グラムの価格が5万ウォンを超えたのは、2014年3月のオープン後初めてのことだ。同日、取引開始と共に、個人投資家らによる金買い付け注文が殺到し、取引中一時金1グラムの価格は5万520ウォンまで高騰した。同日は普段の約4倍である56.14キログラムが取引された。

国際金価格は24日のブレグジット発表後、2年ぶりの最高値である1オンス=1318ドルをこえ、4.7%急上昇した。三星(サムスン)証券のキム・ドヒョン研究員は、「ブレグジットで、欧州や英通貨への信頼が落ちたことを受け、安全資産である金を求める投資家が増えている」とし、「欧州連合(EU)の未来が不透明になっているだけに、金価格の上昇傾向は当面続くだろう」と見込んだ。

金と共に代表的安全資産と言われている米ドルへの投資の偏向現象も現れている。24日現在、KB国民(クンミン)、新韓(シンハン)、ウリ、KEBハナ、農協銀行の国内5大銀行のドル建て預金残高は342億1500万ドル(約40兆315億ウォン)と、5月末(311億9100万ドル)より30億2400万ドル(約3兆5380億ウォン)増えた。米金利引き上げが見込まれていた3月(36億9400万ドル)に次いで2番目に高い数値だ。米基準金利引き上げや韓国銀行の基準金利引き下げを受け、国内外の金利差が縮まっている上、国際金融市場の不安が膨らんだことを受け、投資家らが株やファンドなどの危険資産より、安全資産を求めているためとみられる。そんななか、ブレグジット衝撃でドル高が進み、ドル建て預金残高はさらに増えるものとみられる。

ハナ金融経営研究所のチャン・ボヨン首席研究員は、「外国為替を巡る不安や米基準金利引き上げなどの要因のため、年明けからドル建て預金が増える傾向だった」と語り、「今週、ブレグジットの影響が反映されれば、ドル建て預金残高はさらに増えるだろう」と見込んだ。

 



한정연기자 ハン・ジョンヨン記者 pressA@donga.com