RMは、レーシングミッドシップ(Racing Midship=ミッドシップとはエンジンが運転席と後部車軸との間に搭載されている形態)の略字。Nが最初に公開するCセグメント(アバンテ級)ハッチバック車両を作るために、研究・試験用として作った車だ。2014年に初めてRM14の発売後、毎年アップデートされている。RM15は現在、釜山(ブサン)モーターショーで展示しているRMシリーズの最新版であるRM16の直前バージョンだ。車体に炭素繊維を適用して、RM14より重さが190キロほど軽く、軽快な動きが可能なのが特徴だ。
運転はナムヤン研究所の研究員が担当し、記者は助手席に座った。車体は一般的なハッチバック車両より一段と低い感じ。内部は走行のための最小限の装置だけを残しているので、少しがらんとしていて果たしてよく走ることができるだろうかという気がした。しかし、高速走行路に入って、研究員が加速ペダルを踏む瞬間、加速度のために全身がシートに埋もれる感じが伝わってきた。その後はスピードに押されて、我に返るのもままならないほどだった。
時速210キロで高速走行路の斜面を走った時は、ジェットコスタ―に乗っている気分だった。
RM15は、現代自が社内で開発した高性能セタ2.0GDIターボエンジンを搭載している。最高出力は300馬力、最大トルクは39kg・m、ゼロバック(停止状態から時速100キロに達するのにかかる時間)は4.7秒。一般車の走行時の1分当たりのエンジン回転数(RPM)より一際高い5000〜6000RPMを行き来していた。コーナーを時速90キロほどで回る時は、車が弾き出されるのではないかと心配するほどだった。ドラフトでもするように、後輪は軽く滑る感じだったが、すぐに元の姿勢に戻って走行を続けた。
レーシングでもするかのように車を運転しているのに、ほかの高性能ブランド車に比べ、エンジン音は大きくなかった。走行テストの会場を何周回っただけなのに、早くから胸がむかつくような気がした。車をゆっくり運転しながら、研究所の試験棟に戻る途中、研究所の人たちも不思議な車を見るように、視線を外せないことが感じられた。
화성=김성규기자 華城=キム・ソンギュ記者 sunggyu@donga.com