Go to contents

現代自の中型トラック・マイティ、イランに「現地組立」の形で輸出

現代自の中型トラック・マイティ、イランに「現地組立」の形で輸出

Posted May. 18, 2016 07:22,   

Updated May. 18, 2016 07:41

한국어

起亜(キア)自動車に続いて現代(ヒョンデ)自動車も、イランで部品輸出を通じて自動車生産を開始するものとみられる。

現代自が中型トラック「マイティ」(写真)をイランにノックダウン(knock down)方式で輸出するため、イランの運送・建設会社であるソロシディーゼルマブナ(SDM)と部品輸出契約を交わす内容について、法律的検討を行っていることが17日確認された。現代自は検討結果が肯定的なら、早ければ来月本契約を交わす計画だ。生産台数はまだ決まっていないが、現地の市場規模を考慮すれば、年間2000~3000台とみられる。

ノックダウンとは、現代自が部品を送れば、地元のメーカーが保有している工場で車両を組み立てて販売する方式だ。現代自はこの過程で、組み立て技術を移転することになる。

これと関連して現代自は昨年、イランへの経済制裁解除後、「SDMがマイティ部品を要請すれば、供給する」という内容についてSDM側と合意した。イランの現地関係者は、「SDMはマイティを皮切りに、自動車製造業に参入することになる」と明らかにした。

イラン経済制裁前に現代自の商用車部門は、イラン最大手自動車メーカー「イランホドロ」の子会社であるイランホドロディーゼルを通じて、マイティや小型バス「コーラス」などをノックダウン方式で輸出してきた。現代自は、乗用車のノックダウン輸出と関連して、引き続き現地のパートナーを探している。イラン制裁前は、イランホドロの子会社であるRVMが「ベルナ」や「アバンテ」などをノックダウン方式で生産した。

起亜自は年明けに、イラン2位の自動車メーカーであるサイパを通じて、ノックダウン輸出を再開した。第1四半期(1~3月)にサイパは「フォルテ」(現地名はセラトー)1200台を現地で生産した。これとは別に、起亜自は「K3」などの自動車800台余りを輸出した。制裁前に起亜自がノックダウンで輸出した「プライド」は、プジョと共に「イランの国民車」と言われたりもした。

これに先立って、現代・起亜自動車は2010年、自動車2万2000台を輸出し、ノックダウン生産用で2万7000台を輸出したが、2012年以降は輸出が全面中止となった。その後、イラン核交渉の妥結後に輸出を再開し、昨年だけでも1万台余りを輸出した。年明けから現代自の輸出実績はない。

イラン自動車市場の成長も注目を集めている。昨年、イラン自動車生産台数は140万台と試算される。イラン政府は、自動車産業が国内総生産(GDP)の10%を占めていることを考慮して、2025年まで、自国内生産台数を300万台まで増やすと発表した。

現地での開発需要が高まって、商用車市場も成長するものとみられる。自動車業界の関係者は、「経済制裁時に現代自がノックダウン輸出を中止していた間、中国商用車メーカー各社が低価格モデルを中心に市場を形成した」と言い、「欧州商用車メーカー各社は、10数年前のモデルをイランで生産して低価格で販売している」と伝えた。

閉ざされていたイラン経済の扉が開かれたことで、自動車メーカー各社が相次いで現地での生産を再開している。ダイムラーは年明けに、イランホドロディーゼルやマムートグループと、イランに合弁会社を設立して、メルセデスベンツのトラックやパワートレイン部品を生産する内容の意向書(LOI)を交わした。

プジョシトロエンを生産するPSAは1月、イランホドロと現地での合弁生産法人設立に合意したのに続き、サイパとも合弁生産法人設立のための協議を行っている。ルノーは昨年から、現地生産法人を通じて、イランホドロと「ロガン」や「サイパ」、「サンデロ」をそれぞれ生産している。

KOTRAテヘラン貿易館のキム・ウクジン課長は、「イラン政府は投資誘致や技術移転を通じた『メイド・イン・イラン』戦略で、自動車産業を育成する計画を持っている」と言い、「現地でのノックダウンを巡る議論はさらに活発になるだろう」と話した。



강유현기자 カン・ユヒョン記者 yhkang@donga.com