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LG化学、電気自動車のバッテリーで初黒字…昨年史上最大の売上

LG化学、電気自動車のバッテリーで初黒字…昨年史上最大の売上

Posted January. 31, 2019 09:16,   

Updated January. 31, 2019 09:16

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LG化学が、石油化学業界の不況にも拘わらず、電気自動車のバッテリー事業で初めて黒字を出すなど、創業以来年間最大売上を記録した。

LG化学は30日、昨年第4四半期に売上7兆3427億ウォン、営業利益2896億ウォン(連結基準)の業績を上げたと公示した。前年同期比、売上は14.2%伸びたものの、営業利益は52.9%減少した。直前四半期比の売上は1.5%伸び、営業利益は51.9%減少した。

年間では売上が前年比9.7%増の28兆1830億ウォンを記録し、最大業績を上げた。ただ、営業利益は2兆2461億ウォンで、前年比23.3%減少した。売上に最も大きな割合を占める基礎素材部門の販売が大幅に減少したためだ。

会社側は、世界貿易紛争のために需要が萎縮したうえ、全羅南道麗水(チョンラナムド・ヨス)のナフサ分解施設(NCC・Naphtha Cracking Center)の定期メンテナンスが業績悪化に影響を及ぼしたと説明した。LG化学は麗水NCCのメンテナンスによって発生した生産中止による利益の支障が約1000億ウォンに達すると明らかにした。

しかし、二次電池部門は第4四半期の売上が2兆769億ウォンに上り、初めて2兆ウォンを突破した。韓国国内企業の中では一番最初に、電気自動車電池部門の損益分岐点を達成するなど、第4四半期の営業利益が958億ウォンに達した。電気自動車市場が拡大したことで、LG化学の電池を搭載した自動車が増え、小型電池事業においても電動自転車と電動スクーター、無線掃除機などに搭載される円筒形電池市場の攻略に成功したという分析だ。

LG化学は、今年の売上目標を前年比13.5%増の32兆ウォンに設定した。予想投資(CAPEX)は34.8%増の6兆2000億ウォンに設定した。基礎素材部門の場合、高付加ポリオレフィン(PO)等の高付加事業の割合を拡大し、NCCを増設してコスト競争力を強化する方針だ。

二次電池部門は、電気自動車の電池事業の着実な成長と小型電池の新市場を攻略して、今年は売上が10兆ウォンを突破するのが目標だ。同社は、電気自動車の電池部門だけで売上が5兆ウォンを超えると予想している。情報電子素材部門は、高付加価値製品中心の構造に転換して収益性を高め、生命科学部門は新薬の研究開発(R&D)などに努める方針だ。

LG化学の最高執行責任者(COO)、丁豪榮(チョン・ホヨン)社長は今年の見通しについて、「主要市場の需要萎縮などで対外的不確実性が大きい状況ではあるが、基礎素材部門の事業構造の高度化、電池部門の売上拡大などにより、持続的な成長と安定した収益構造を確保していきたい」と明らかにした


許桐準 hungry@donga.com