Go to contents

現代自ジェネシスG70とコナが「北米カーオブザイヤー」に、韓国メーカーでは初の2冠

現代自ジェネシスG70とコナが「北米カーオブザイヤー」に、韓国メーカーでは初の2冠

Posted January. 16, 2019 09:04,   

Updated January. 16, 2019 09:04

한국어

現代(ヒョンデ)自動車が「北米カーオブザイヤー」の授賞式で韓国自動車メーカーでは初めて2つの部門で今年の車に選ばれた。米デトロイトモーターショーで、米国とカナダの自動車専門記者団の投票で選ばれる北米カーオブザイヤー賞の授賞式で一つのメーカーが2つの部門を同時に受賞したのは、1994年に授賞式が始まって以来、今回が四回目となる。これを機に、現代自が米市場のシェアを引き上げることができるか注目が集まっている。

現代自は14日(現地時間)、米デトロイト・コボセンターで開幕した「2019北米国際オートショー」(デトロイトモーターショー)で、ジェネシスG70とコナがそれぞれ乗用車部門とスポーツ用多目的車(SUV)部門で北米カーオブザイヤーに選ばれたと発表した。今年の車は、乗用車、トラック、SUVの3つの部門の新車を対象に投票を行う。現代自は2009年(ジェネシスBH)と2012年(アバンテ)がそれぞれ北米カーオブザイヤーに選ばれたことがある。

ジェネシスG70は、乗用車部門でボルボS60とホンダのインサイトを抜いた。すでにジェネシスG70は、世界的な自動車専門誌である米国モータートレンドの1月号でも「2019年の今年の車」に名を載せた。SUV部門で選ばれたコナは、アキュラRDXとジャガーI-PACEなどを引き離した。先端走行安全技術と未来志向的デザインが高い評価を受けたというのが現代自側の説明だ。

現代自は、27日まで開かれるデトロイトモーターショーで、高性能カーレース用カー「ベロスターN・CTR」をはじめ、今月米市場に投入する「エラントラGT・Nライン」(韓国国内名はi30Nライン)など21種を披露する。起亜(キア)自動車も直線型デザインが適用されたSUV新車テルライドを、デトロイトモーターショーで初めて公開した。米ジョージア州の工場で生産されたテルライドは、今年上半期(1〜6月)に北米で発売される予定となっている。起亜自動車のマイケル・コール米販売法人(KMA)首席副社長は、「テルライドは大胆な外観と豪華な内装、強力な走行性能などを備えた車だ」と強調した。

現代自は、北米カーオブザイヤーの2冠につき、新車公開を機に、今年米国市場での販売業績が高騰するだろうと期待している。ジェネシスBHが2009年に北米カーオブザイヤーに選ばれた後、現代自の米市場シェアは、2008年の3.0%からその翌年は4.1%へと大幅に上昇したことがある。

しかし、現代自の米市場シェアは、2011年の5.1%をピークに下落した。特に、昨年の販売台数は67万7946台で、2016年以来2年連続で減少した。市場シェアも3.9%で、前年より0.1%ポイント減少して2008年(3.0%)以来10年ぶりに4%を下回った。現代自のSUV市場シェアは、昨年11月基準で過去最高値(3.7%)を記録したが、米自動車市場全体の成長減速で全体の販売業績は振るわなかった。

現代自の関係者は、「米市場で北米カーオブザイヤーに選ばれれば、消費者に『信頼できる車』という信頼感を与える効果がある」とし、「今回の受賞は、販売業績に良い影響を与えるだろう」と期待した。

証券業界でも、現代自が今年下半期から北米市場で本格的に成果を出すだろうと見ている。eBEST投資証券のユ・ジウン研究員は、「現代自のパリサーセードの発売によって新車効果が現れており、営業担当者のインセンティブ支出と車両在庫台数が減ったことで、全体的にコストが減少して財務構造も改善されるだろう」と予測した。


チ・ミング記者 warum@donga.com