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グーグルに挑戦状、ギャラクシーストアが宣戦布告

グーグルに挑戦状、ギャラクシーストアが宣戦布告

Posted November. 19, 2018 08:45,   

Updated November. 19, 2018 08:45

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三星(サムスン)電子は来年3月、ギャラクシーアップス(三星電子のアプリマーケット)の名前を「ギャラクシーストア」に変更して、スマートフォンの最初の画面(ホーム画面)に配置する。新設ギャラクシーストアには、韓国国内外の人気ゲームを独占的に提供する計画だ。グーグルとアップルのアプリマーケットの過度な手数料(30%)に負担を感じる国内外のゲームメーカーと手を組んでゲームアプリ流通のハブになるというのだ。

三星電子無線事業部のトーマス・コ常務は16日、釜山(プサン)で開かれた地元のアプリマーケット「ワンストア」主催のゲーム業界従事者向けネットワーク行事で、「私たちはゲームに命をかけている」とし、「全世界にある7億台の三星電子の携帯端末を基盤に、グーグルなどが支配しているアプリの生態系の支配権を変えたい」と強調した。同日の行事は、15日から4日間、釜山べクスコで開かれた国内最大ゲーム展示会「G-STAR 2018」とは別途行われた。

●三星、エピックゲームズ・ワンストアと手を組んでグーグルを追撃

コ常務は、「米エピックゲームスのフォートナイトを独占(ギャラクシーノート9に先に搭載して一定期間、まず利用するようにしたもの)で提供したのは、三星の携帯端末がゲームに最適化されたデバイスであることを刻印させるための努力だ」としながら、「来年もいくつかのゲームがギャラクシーに独占的に披露するだろう」と語った。

エピックゲームズはこれに先立って、グーグルのアプリ手数料が多すぎるという理由で「グーグル離脱」を宣言した。先月リリースしたフォートナイトのモバイル版を自社のホームページや三星電子の「ゲームランチャー」というアプリとギャラクシーアップスを通じてダウンロードさせたのだ。

三星電子がゲームに集中する理由は、アプリ売上の大部分が発生しており、爆発的に成長しているからだ。昨年、全世界のアプリ支出(816億6000万ドル・約92兆2758億ウォン)においてゲームが占める割合は78.8%にのぼる。端末の成長が低迷している中、最高級デバイスへの需要はハイスペックのゲームを楽しむユーザーから出てくる。三星としてはソフトウェア(ゲーム)に集中することで、ハードウェア(端末)の競争力を強固なものにすることができる。

三星とワンストアは、今年7月にゲーム開発会社がワンストアにアプリを出せば、ギャラクシーアップスにも自動的にアップロードされる内容の同盟契約を交わしたことがある。当時ワンストアは、アプリマーケットの手数料を売上の30%から5〜20%に引き下げた。同日、三星電子とワンストアのいわゆる「脱グーグル」のイベントには、国内外ゲーム業界の関係者400人が訪れるほど関心が高かった。

●G-STARのあちこちから「脱グーグル」の歩み

G-STARの現場のあちこちから「脱グーグル」の戦線が感知された。

外資系ゲーム会社としては初めて、G-STARのメインスポンサーを務めたエピックゲームスのエド・ゾリスト・パブリッシング総括ディレクターは記者懇談会を自分から要請して、「脱グーグルの歩み以降、内部で満足できるレベルの成績を上げている」とし、「このような動きに三星電子から前向きなフィードバックをたくさん受けており、非常に近づくことができた」と伝えた。

国内の中小・中堅ゲーム会社も、脱グーグルの歩みから影響を受けている。中小ゲームメーカー・カラットゲームスのとある関係者は、「国内では主に、グーグルアプリマーケットでゲームをダウンロードしたが、海外では30種類を超える様々な方法でダウンロードしており、グローバル市場でのチャンネル変化を心配している」と語った。

ゲーム業界のこのような動きに緊張したグーグルは、今年G-STARで初めて「企業対顧客(B2C)」ブースに、自社のアプリマーケットで活躍するインディーズゲーム開発会社のための展示場を設けるなど、ゲームメーカーの確保に乗り出している。

グーグルのプーニマ・コチカー ・ビジネス開発担当は、「昨年ゲームを設置したアンドロイドユーザーが前年比二倍に増えた」とし、「(ゲーム生態系拡張のために)インディーズゲームの育成プログラムなどを進めており、今後発展させていきたい」と語った。


釜山=シン・ムギョン記者 yes@donga.com