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次世代海水淡水化技術適用のプラントを世界で初めて構築

次世代海水淡水化技術適用のプラントを世界で初めて構築

Posted June. 27, 2018 10:28,   

Updated June. 27, 2018 10:28

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韓国の研究グループが、次世代海水淡水化技術である膜蒸発法を適用した実証プラントを世界で初めて構築した。エネルギーの消費が少なく、海水を淡水に変える過程で出る廃水(濃縮水)も減らすことができるので、環境にやさしい海水淡水化技術の商用化を早めるものと見られる。

韓国建設技術研究院は、「中空糸膜(HFM)蒸発モジュール」を独自開発して、釜山釜慶(プサン・プギョン)大学水産科学研究所の敷地に1500平方メートル規模で膜蒸発方式の海水淡水化実証プラントを構築したと、26日明らかにした。膜蒸発法は、液体状態の水が通らない中空糸膜に水蒸気だけを通らせた後、これを冷却して水を得る方式である。

これまで商用化した海水淡水化技術は、海水を単純に加熱させて冷却する蒸発法と高圧で逆浸透現象を起こして水を分離する逆浸透法の二つである。高温・高圧に多くのエネルギーを消費しなければならず、生産効率が落ちた。

ほとんどがそのまま海に放流される濃縮水も問題だった。塩分をはじめとする化学成分が一般海水より1.5〜2.5倍も高く、海洋環境に悪影響を与えかねないからだ。研究チームは、膜蒸発法がこのような問題の代案になるだろうと期待している。中空糸膜が濃縮された重金属成分などの汚染物質をろ過する機能をするからだ。同じ量の水を生産する時に出る濃縮水の量を30%以上減らすことができるというのが研究チームの説明である。


ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com