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独ベンツ博物館から取り寄せたクラシックカー、130年の過去と未来を照らす

独ベンツ博物館から取り寄せたクラシックカー、130年の過去と未来を照らす

Posted June. 11, 2018 07:58,   

Updated June. 11, 2018 07:58

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「もしかしたら気づいていないのでしょうか?今回の釜山(プサン)国際モーターショーのベンツ展示場には、現在販売されている車両が一台もありません」

7日、釜山海雲台区(プサン・ヘウンデグ)にあるBEXCOで開かれた2018釜山国際モーターショー・メルセデスベンツコリアの展示会場。ディミトリス・シラキス・メルセデスベンツコリア社長(写真)は、会場のあちこちをあまねく見て回る記者を見て、笑いながら声をかけた。シラキス社長は、「今回のモーターショーは『初から未来を向ける』というスローガンの下、ベンツが歩んできた130年の自動車発展の歴史を示している」とし、「それと共にベンツの遺産がどのように未来型車に再解釈されるかを鑑賞してほしい」と語った。

実際に展示場は自動車博物館を連想させた。展示場の半分に達するスペースには、白黒映画で見たような車が展示されていた。ベンツコリアが、釜山国際モーターショーのためにドイツ・シュトゥットガルトのベンツ博物館から取り寄せてきたクラシックカーだ。展示されていたクラシックカーが博物館の外に出てきたのは初めてだ。

展示場にはベンツの遺産がいっぱいだった。1886年にメルセデスベンツの創業者カール・ベンツが発明した世界初の内燃機関自動車「パテントモーターワーゲン」、ベンツSクラスの直系祖先ともいえる「220カブリオレB」が中心に置かれていた。カーレース大会の重量規定を1キロ超えると、白い塗料を剥がして重量を合わせたため、銀色のアルミ車体を表わしたまま走って「銀色の矢(シルバーアロー)」というニックネームを持つようになったベンツのレーシングカー「W25」、ベンツの超大型豪華セダンで国家指導者や王族などが乗り回した「600プルマン」は感嘆が出るほどだった。

同行したシラキス氏に、個人的に最も意味のある車はどれかを尋ねた。シラキス氏は1955年に作られたスポーツカー「300SL」を挙げた。車のドアが横ではなく上に開くように作ったが、当時は革命に近い破格だった。ドアが開かれる姿がまるでカモメが翼を広げたような格好なので「ガルウィング(Gullwing)」という愛称を持つ車だ。シラキス氏は、「ガルウィングのデザインはまだ使われている。ベンツの未来型ハイパーカー『メルセデス-AMGプロジェクト1』もガルウィングのデザインからインスピレーションを得た」と語った。続いて「過去のデザインが今も再解釈されるほど、メルセデス・ベンツの遺産は偉大だ」と誇らしげに言葉を付け加えた。

ベンツコリアは今回のモーターショーで、メルセデスの電気自動車ブランドであり、未来モビリティの姿を表現する「EQブランド」も披露した。今回のモーターショーで、世界初のザ・ニュー・Eクラスの最新プラグインハイブリッド(EQ POWER)モデルである「ザ・ニューメルセデスベンツE300e」を公開したのだ。国内で初めて「ザ・ニュー・ベンツS560e」とEQブランド初のコンパクトサイズのコンセプトカー「コンセプトEQA」も発表した。ザ・ニュー・E300eはプレミアムセダンである第10世代Eクラスの最新プラグインハイブリッド(電気モーターと内燃エンジンを使用する車)モデルだ。排気ガスの排出のない純粋な電気モードで、最大で約50キロまで走行できる。コンセプトEQAは、ベンツの未来ビジョンを具現化した車だ。シラキス氏は、「美しい曲線となめらかな車体表現、先端技術に走行モードに応じてラジエーターグリルのディスプレイの形が変わる車で、これまで想像でのみ可能だったことを現実に見せる計画だ」と語った。

ベンツコリアは韓国投資を拡大する計画も明らかにした。シラキス氏は、「間もなく韓国ベンツ物流センターの規模を2倍に拡大する計画を発表する。韓国の自動車メーカーが、メルセデスベンツの本社に納入できるネットワークも拡大しようとしている」と語った。続いて「特に研究開発(R&D)人材を追加で20人さらに雇い、雇用を創出できる投資も増やすように努力している」と付け加えた。

今回のモーターショーでは、初めて公開した韓国語支援「MBUX」(人と車がお互いに言葉を交わして車を操作するシステム)も、韓国R&D関係者との協力の中で誕生した結果だ。シラキス氏は、「ベンツはKTと協力して、コネクテッドカーサービスを作っている。KTと一緒に電気自動車充電スタンドのインフラ拡張事業も進めている」とし、雇用を増やし、業界と協力する方向で投資していることを強調した。ベンツコリアは今回のモーターショーに、200人以上の自動車関連学生や教師を招待して教育プログラムを提供した。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com