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ニューヨーク証券取引所初の女性首長

Posted May. 24, 2018 08:38,   

Updated May. 24, 2018 08:38

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世界最大証券取引所である米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で、226年の歴史上初めて女性首長が選ばれた。男性中心という批判を受けていたウォール街が変化に乗り出したという解釈が出ている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日(現地時間)、NYSEの親会社であるインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)がステイシー・カニンガムNYSE最高運用責任者(COO・43)をNYSEの最高経営責任者(CEO)に任命したと報じた。女性がNYSE首長を務めるのは、1792年のNYSEの発足以来、初めてのことだ。同紙は、「これで世界的証券取引所2カ所をすべて女性が率いることになった」と明らかにした。ナスダックは昨年1月、アデナ・フリードマンを女性首長に任命した。

米ペンシルベニア州リーハイ大学で産業工学を勉強したカニンガムは、19歳だった1994年夏、インターンとしてNYSEに第一歩を踏み入れた。氏は昨年、英フィナンシャルタイムズ(FT)とのインタビューで、「NYSEに入った瞬間、これは私が求めていたものだと感じ、客場と恋に落ちた」と振り返った。彼女はインターンとして2年間働いた後、1996年に客場運用チームなどを経た。当時、NYSEで働く男性従業員は1000人を超えていたが、女性はわずか20人だった。男性トイレは、高級ソファや様々な利便設備に専門スタッフを置くほど豪華だったが、女性トイレは古い電話ブースを活用して作られた程度だったほどだ。彼女は今年初めに行った演説で、1967年、NYSE客場業務に女性として初めて進出し、NYSEに適切に整備された女性トイレを設けることに貢献したミューリアル・ジバートがインスピレーションを与えたと語った経緯がある。

NYSEで苦労しながらキャリアを積んでいた彼女は、10年目が過ぎた2005年頃、業務に疑問を懐き、突然休職した。マンハッタンの料理学校に登録して、実際レストランのキッチンでも働いた。彼女はFTに対し、「キッチンで複数の同僚と緊張感とストレスの中で懸命に働き、仕事が終わったらビールを飲みに行く雰囲気が、客場と似ていた」と伝えた。

カニンガム新CEOは2年の空白後、2007年、ナスダックに会社を移した。彼女はキャリアの断絶経験について、「キャリアは直線のように続くものではないと思った。私は休職期間中もたくさん学び、能力は(しばらく休んだからといって)なくなるものではない」と語った。ナスダックで働いていた彼女は2012年、再び実家であるNYSEに戻り、2015年、COOに昇進した。

彼女はトーマス・ファーリー CEOの後任として、25日に任期を開始する。彼女は同紙とのインタビューで、「一つの組織を運営することは、非常に興味深く、個人的に多くの意味合いを持っている」と感想を語った。


趙은아 achim@donga.com