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「ダブルスター」という新しい所有者を迎える錦湖タイヤ…8年ぶりに正常化の夢

「ダブルスター」という新しい所有者を迎える錦湖タイヤ…8年ぶりに正常化の夢

Posted April. 02, 2018 09:25,   

Updated April. 02, 2018 09:25

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錦湖(クムホ)タイヤが1日、海外売却を巡る労働組合投票で賛成の結論を出したことで、中国のダブルスターを新しい所有者に迎えて、再起の足掛かりを作ることになった。債権団は2日、錦湖タイヤと経営正常化約定書(MOU)を交わし、近いうちにダブルスターと資本誘致契約も終える予定である。

錦湖タイヤの組合は1日、組合員を対象に海外売却と自救策について賛否投票を実施した結果、1660人(60.6%)が賛成して可決されたと明らかにした。組合は2017~2019年の賃金を据え置き、今年と来年のボーナス800%のうち200~250%を返納後、2020年から利益が出れば、段階的に返納分を減らすことにした。今後2年間、生産活動に支障を与える行為をしないという内容も含まれている。

これにより、錦湖タイヤは2010年に企業改善作業(ワークアウト)に突入してから8年ぶりに新所有者を迎えて、正常化の軌道に乗ることになった。債権団は2日、経営正常化MOUを交わし、満期が帰ってくる企業手形(CP)270億ウォンを返済できるように資金支援に乗り出す計画だ。

ダブルスターに経営権を渡す作業も本格的に行われる。主債権銀行であるKDB産業銀行は近いうちにダブルスターと本契約を交わし、上半期(1~6月)中に契約を終える予定である。契約が終われば、ダブルスターは、第三者有償増資方式で6463億ウォンを投入し、45%の持分を保有する筆頭株主となる。

ダブルスターは、国内事業の独立経営を保障し、3年間雇用を維持することにした。債権団は2大株主(23.1%)として、新規融資2000億ウォンを支援する。

錦湖タイヤは、有償増資と新規融資によって入ってきた8000億ウォンを国内工場の正常化のために投入することにした。

債権団は、朴三求(パク・サムグ)錦湖アシアナグループ会長側と商標権使用問題に決着をつける計画だ。錦湖タイヤの防衛産業部門を国内企業に分離売却する案も検討される。

錦湖タイヤの事態が一段落すると、他の構造調整企業にも影響を与えると予想される。大統領府が3月30日、「政治論理で問題を解決しない」と明らかにしたのに続き、錦湖タイヤの労組も会社側のニーズを概ね受け入れたことで、苦痛分担に反対するSTX造船海洋と韓国GM労組に圧迫要因になるものと見られる。


カン・ユヒョン ピョン・ジョングク記者 yhkang@donga.com · bjk@donga.com