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ソウル~平昌の190キロを現代水素車が手を離した状態で走った

ソウル~平昌の190キロを現代水素車が手を離した状態で走った

Posted February. 05, 2018 08:58,   

Updated February. 05, 2018 08:58

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2日午後2時、ソウル瑞草区(ソチョグ)にある出会いの広場の休憩所の駐車場。現代(ヒョンデ)自動車の研究員が、水素燃料の電気自動車「ネクソ(Nexo)」の運転席に乗って、ハンドルにあるクルーズ(自律走行)とセット(設定)ボタンを押した。ハンドルから手を離すと、車が自ら動いて休憩所を抜けていった。高速道路に入った車両は、まるで人が運転するかのように高速で疾走を始めた。運転席に座った研究員の手は依然、ハンドルから離れていた。平昌(ピョンチャン)冬季五輪を1週間後に控えて、世界初の水素電気自動車を利用した高速道路での自律走行の実演が始まる瞬間だった。

現代自は2日、次世代水素電気自動車「ネクソ」の3台、高級セダン「ジェネシスG80」の自律走行車2台を投入して、ソウルから江原(カンウォン)平昌までの約190キロの高速道路の区間を自律走行する実演に成功したと、4日発表した。自律走行車5台は、京釜(キョンブ)高速道路の下り線の出会いの広場の休憩所から出発した。以後シンガル分岐点を経て嶺東(ヨンドン)高速道路を疾走した後、大関嶺(テグァンリョン)インターチェンジに抜け出して、最終目的地である大関嶺料金所に到着した。

水素電気自動車と自律走行技術は、両方共未来自動車産業の中核技術として挙げられる。水素電気自動車は、宇宙に無限の「水素」を燃料として走りながら公害物質を全く排出せず、大気浄化能力まで備えているので「究極のエコカー」と呼ばれる。自律走行技術は、各国が我先に開発している。世界中の企業のうち、この二つの分野を共に研究しているところは、現代自とトヨタほどである。水素電気自動車で自律走行技術を実際に披露したのは、世界で現代自が同日初めてである。

同日、車に搭載された自律走行機能は、米国自動車技術協会(SAE)が分類した自律走行0~5段階のうち4段階(High Automation)に当たる。これは「決められた条件や状況」で、ドライバーの操作や介入なしに車が自ら速度、方向を調節しながら走る段階である。最終の5段階(Full Automation)は、突発状況など、すべての状況において人を必要としない完全無人自動車である。

自律走行車が人より精巧な運転能力を示したというのが現代自の評価だ。普段は乱れることなく、車線をまっすぐに維持しながら走るが、必要な時は自らウィンカーをつけて車線を変えた。前のトラックがあまりにもゆっくり走ると、これを認識して追い越し車線に車線を変えた後、速度を上げて追い越した。トンネル7カ所を通るときは、安全規定に合わせて走り、料金所やインターチェンジ、ジャンクションでも状況に合わせて、自ら速度を遅らせたり、方向を変えながら目的地を探していった。

これまで国内高速道路の一部の区間で、「制限された速度」で自律走行実験を行ったことはあった。同日のように100キロを超える長距離コースを最高制限速度(時速100~110キロ)まで上げながら自律走行したのは初めてだ。現代自の関係者は、「京釜高速道路、嶺東(ヨンドン)高速道路で数百回にわたって数十万キロに及ぶ試験走行を行って、データベースを収集し、性能をアップグレードした」と明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も同日、出会いの広場の休憩所でネクソを試乗し、「私たちの水素車、完全自律走行車が世界レベルに達していることを確認した」と言及した。

自律走行技術は、さまざまなレベルで一般内燃機関自動車と電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHEV)などのエコカーに適用された。自動車業界では、そのうち、水素電気自動車を自律走行に最も適した車両と挙げる。自律走行システムの運用には多くの電気が必要だが、水素車は水素と酸素を反応させて、自ら電気を生産するためである。

世界水素自動車の技術開発を主導している現代自動車は来月、量産用次世代水素電気自動車を正式発表する。この水素電気自動車は、一度充電すれば600キロ以上を走ることができ、充電時間は5分に過ぎないことが分かった。同日、現代自側は、「2030年までに完全な自律走行技術を商用化する計画だ」と明らかにした。現代自の夢が実現すれば、わずか12年で、私たちは、道路のあちこちで自ら運行する自律走行車を見ることができると予想される。現代自動車のイ・ジンウ知能型安全技術センター長は、「自律走行技術は、より多くの人が安全で便利に利用できなければならない」と語った。現代自は、平昌冬季五輪期間中に平昌市内で自律走行体験車を運営する。


李恩澤 nabi@donga.com