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またもや限界を破ったLGD…「8KOLED時代」を切り開く

またもや限界を破ったLGD…「8KOLED時代」を切り開く

Posted January. 02, 2018 09:02,   

Updated January. 02, 2018 09:26

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LGディスプレイが、独自技術の限界をもう一度超えた。LGディスプレイは、世界で初めて8K画質の88インチの有機発光ダイオード(OLED)パネルを開発したと、1日明らかにした。

8K(7680×4320)とは、既存の高解像度(フルHD・1920×1080)より16倍、超高画質(UHD・3840×2160)よりは4倍も鮮明な3300万画素の画質をいう。現在グローバル電子業界では唯一大型OLEDパネルを量産しているLGディスプレイは、これまでOLEDパネルでは55、65、77インチだけを発売してきた。新たに発売した88インチは、現存するOLEDテレビパネルの中では最も大型であり、超高解像度製品である。

これまで電子業界では、「8K時代」の開幕を控えて、OLEDは最終的には解像度の競争で液晶表示装置(LCD)に押されるだろう、という観測が多かった。LCD業界は、すでに2016年初めから8KLCDを披露しており、OLEDと次世代ディスプレイの覇権をめぐる競争で、8Kで勝負に出るという意志をほのめかしてきた。しかし、今回、LGディスプレイがOLEDも8Kの具現に成功したことで、今後の勢力図をさらに見守る必要ができた。

通常、ディスプレイの解像度が高くなるほど、画面を構成する画素サイズが小さくなるため、開口率(画素全体のサイズのうち、光が透過できる面積の比を表す数値)は減ることになる。このため、バックライトを使うLCDは、ピクセルサイズが小さくなるほど、輝度(明るさ)の具現が難しくなるという欠点がある。LGディスプレイの関係者は、「OLEDは自ら光を放つ自発光ディスプレイなので、開口率減少による輝度の低下がない」とし、「むしろ8KLCDが既存のUHDと同等の性能を実現するためには、バックライトの材料費や消費電力が大幅に増えなければならないだろう」と説明した。

バックライトが必ずしも必要でないことは、テレビ製品に具現したときのデザインにも影響を及ぼすことになる。OLEDと違って、LCDは明るさを確保するためのバックライトが追加で必要になり、重さと体積が増えかねない。LGディスプレイ側は、「現在の技術で4KまではLCDディスプレイのベゼル(枠)の部分にバックライトを入れる方法で製作できるが、8Kへと進むことになれば、パネルの裏側にバックライトを結合する方法は避けられず、テレビが厚くなる可能性が高い」と説明しした。

ただ、OLEDの短所であるバーンイン(burn-in)などの画質不良の問題をどこまで防止できるかが、8KOLEDの市場での成功如何を決定づけるカギになるとみられる。それぞれの画素が自ら光を放つOLEDは、LCDに比べて画素不良が発生しやすい。電子業界の関係者は、「8Kは画素数が4Kより4倍も多く、それだけ回路が複雑になって消費電力が増え、発熱などの不良リスクがさらに大きくなった」とし、「実際の製品量産時に、LGディスプレイが技術力でこれをどこまで捉えるかが重要なポイントだ」と話した。

LGディスプレイは、この製品を9日(現地時間)、米ラスベガスで開幕する「CES2018」で初めて公開する。



金志炫 jhk85@donga.com