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三星電子の孫榮権社長「バイオー自律走行車は未来データの宝庫」

三星電子の孫榮権社長「バイオー自律走行車は未来データの宝庫」

Posted December. 04, 2017 09:26,   

Updated December. 04, 2017 09:30

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最近の人事で、三星(サムスン)電子の未来成長ンジン発掘を担当することになった孫榮権(ソン・ヨングォン)三星戦略革新センター(SSIC)社長(写真)は、「バイオと未来自動車はデータの宝庫だ」と強調した。孫社長はまた、「三星電子の課題は、製品会社からデータ会社に転換することだ」と語った。人事後の初の公開日程でデータの重要性を強調したものであり、今後の三星電子の未来戦略に注目が集まっている。

三星電子とKOTRAによると、孫社長は先月30日(現地時間)、フィンランドのヘルシンキで開かれた欧州最大スタートアップコンファレンス「スラッシュ(SLUSH)2017」で講演した。今回のイベントは、フィンランド独立100周年を記念して、史上最大規模で開催され、アル・ゴア米元副大統領が基調講演者として出席した。

孫社長の今回の演説は、先月22日に行われた三星電子の人事以降初の公の場での歩みであり、注目が集まっている。これまで孫社長は、米シリコンバレーでDS(デバイスソリューション)部門の未来成長エンジンを見つけるSSICを率いてきた。彼は今回の人事で、その役割はCE(家電)とIM(ITモバイル)部門にまで拡大され、事実上、三星電子全体の事業開発(BD・Business DeVelopment)を統括することになった。

孫社長は、「データ経済で革新を導く方法(DriVing InnoVation in the data economy)」というテーマで発表した。重要なキーワードは「データ」だった。氏は、「10年前の2007年には世界の巨大企業の多くが石油会社だったが、今はそのたいはんがデータを扱う情報技術(IT)企業に変わったことに注目しなければならない」と述べた。続いて、近いうちに見舞われる「パーフェクトストーム(超大型変化)」の5つとして、超連結世界、データ爆発、人工知能(AI)と機械学習(マシンラーニング)、ムーアの法則の終末、サイバーセキュリティを挙げた。

孫社長は、このような変化をよく捉えて新しい資源となったデータを追うなら、ビジネスチャンスをつかむことができると予想した。特に孫社長が、データが降り注ぐ様々な分野の中でも、バイオと自律走行車に代表される未来の車を名指ししたのが目を引く。今後、三星電子がスタートアップとコラボレーションをしたり、買収合併(M&A)などを検討すれば、この分野が最優先になりかねないことを示唆する部分だ。

実際三星電子は、2011年4月に設立されたバイオ医薬品会社「三星バイオロジックス」の主要株主である。医療機器事業部と子会社「三星マディソン」を通じて医療機器市場で着実に役割を拡大している。また、2015年12月に電裝事業チームを新設し、昨年11月に米電装専門企業「ハーマン」を急きょ買収して、自動車電装事業に拍車をかけている。孫社長は、ハーマンの取締役会議長も兼ねている。

孫社長は、「データとデバイスとサービスの『連結』が重要になるにつれ、三星電子の課題は、製品会社からデータ会社に転換することになるだろう」とし、「私たちがAIセンターを立ち上げてAIを研究する理由でもある」と述べた。最後に彼は「過去最高の業績を上げたにも拘わらず、経営トップに大々的な変化を与えた」とし、「三星は、さまざまな技術への関心が高く、スタートアップとのコラボ関連投資を強化していきたい」と強調した。



金成圭 sunggyu@donga.com