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SKがバッテリーに1兆ウォン投資、ハンガリーに欧州最大の電気自動車バッテリー工場を新設

SKがバッテリーに1兆ウォン投資、ハンガリーに欧州最大の電気自動車バッテリー工場を新設

Posted December. 01, 2017 09:23,   

Updated December. 01, 2017 09:50

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SKイノベーションが、電気自動車バッテリーの分野に1兆ウォンを一気につぎ込むことにした。SKイノベーションは、欧州最大規模の電気自動車バッテリー工場の新設に8402億ウォンを、国内バッテリー工場の増設に2000億ウォンをそれぞれ投資する。

SKイノベーションは30日、「ハンガリーにリチウムイオンバッテリーの生産工場を設立・運営し、ここに計8402億ウォンを投資することを、取締役会で決議した」と公示した。ハンガリー工場は計43万平方メートルの敷地に年間生産能力7.5GWh級に建設される。来年2月に着工する予定であり、2020年初めに本格量産を開始し、世界の主要自動車メーカーにバッテリーを供給する。

SKイノベーションが新設する欧州工場は、欧州電気自動車バッテリー工場の中では最大規模となるとみられる。今までは、国内電気自動車バッテリートップ企業であるLG化学が、今年完成したポーランド工場が欧州最大の電気自動車バッテリー工場として挙げられる。LG化学は4000億ウォンをかけてこの工場を建設し、現在サンプル製品を試験生産している。2018年に製品が本格量産されると、毎年電気自動車のバッテリーを10万台規模で生産することになる。しかし、SKイノベーションのハンガリー工場が完成すれば、「欧州最大電気自動車バッテリー工場」の地位を渡すことになるとみられる。LG化学、三星SDIなどの競合企業も同日、SKイノベーションの投資計画は予想外だという雰囲気だ。

SKイノベーションは、忠清北道曽坪(チュンチョンナムド・ジュンピョン)に位置している情報電子素材工場の電気自動車バッテリー膜(LiBS)の生産設備を増やすのに1500億ウォンを投資すると発表した。設備12、13号機を増設する工事が終われば、年間分離膜の生産能力は約5億平方メートルに達すると見られる。SKイノベーションは、「グローバル電気自動車バッテリーメーカーの新しいプロジェクトが増えたことをうけ、分離膜需要も増加した」と明らかにした。現在SKイノベーションは、全世界のウェット膜市場シェア2位となっている。

忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)にあるバッテリー工場も、7号機の生産設備を増設するために500億ウォンを投資する。瑞山工場は、既存の1〜3号機は稼働しており、4〜6号機は増設している。さらに今回の投資で7号機まで加わることになれば、年間生産能力は計4.7GWhに達する。

SKは、今年5月からほぼ毎月、大規模な投資計画を相次いで発表している。5月はSKイノベーションが2020年まで化学、バッテリー分野に10兆ウォンを投資する計画を明らかにし、その後も米シェールガス共同開発(SKイノベーション)、清州(チョンジュ)と中国半導体クリーンルーム投資(SKハイニックス)、北米シェールガス事業((株)SK)、蔚山(ウルサン)CLX脱硫設備(SKエネルギー)などの投資計画を発表した。11月はSKエネルギー、(株)SK、SKテレコム、SKイノベーションがそれぞれ投資計画を明らかにし、1カ月間で4件の投資計画を発表した。財界では、「崔泰源(チェ・テウォン)SK会長の『ダクトゥ(手当たり次第に投資)経営』が本格化した」という評価が出てくる。金俊(キム・ジュン)SKイノベーション社長は、「持続的に成長可能な事業構造を構築するために、会社を上げて力量を集めたい」と語った。



李恩澤 nabi@donga.com