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三星無線掃除機「パワーガン」、開発主役3人が語る舞台裏

三星無線掃除機「パワーガン」、開発主役3人が語る舞台裏

Posted November. 29, 2017 09:31,   

Updated November. 29, 2017 10:14

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三星無線掃除機「パワーガン」、開発主役3人が語る舞台裏

「ハンガーにテープで巻かれた水筒。そこから出発しました」

9月発売された三星(サムスン)電子の上重心(モータがハンドルに付いた形)無線清掃機「パワーガン」をデザインしたソ・スンウク・デザイナーは、パワーガンをデザインした時の重量分散について悩んだ瞬間を思い出した。ソデザイナーは生活家電事業部のデザインチーム所属だ。

デザインの段階から重量分散をどのようにするかが悩みだった。悩みは、重量についての「発想の転換」をしながら解決した。デザインチームのとある従業員が、ハンガーの下の部分に水筒をテープでくるくる巻いて持ってきた。「水筒の重量はそのままなのに、どの方向から捉えるかによって体感重量が変わります。ハンドルを握ると重いのに、三角形の隣の頂点のほうを握ると軽くなりますね。パワーガンも体感重量を変えることができる、という可能性を見ました」

パワーガンの開発当時、「競争作より優れなければならない」という負担を抱えて始めた。遅れて市場に参入したためだった。一歩遅れただけに、重量と性能という二兎をつかまなければならないという目標を立てた。24日、京畿水原市(キョンギ・スウォンシ)にある三星電子で、ソデザイナーと生活家電事業部のユ・ドンフン開発チーム研究員、チョン・ユジン戦略マーケティングチームパート長に会って、体感重量を減らすために業界で初めて「フレックスハンドル」と呼ばれる機能を導入した過程について聞いた。

上重心無線清掃機の市場では、業界で初めて無線清掃機を出した英ダイソンをはじめ、6月に「コードゼロA9」を発売したLG電子などが激しく競争をしている。発売初期は「セカンダリ家電」として認識されたが、吸引力が高まり、使用時間が長くなったことで、有線クリーナーに代替できるレベルになった。

パワーガンにおいて、競合他社の製品に比べて断然目立った機能はフレックスハンドルである。ハンドルの下の右側のボタンを押すと、掃除機の上部の本体とダストカップの間が50度まで前の方に折れる。掃除機に関節をつけたことになる。家具の下や天井など、手の届きにくい部分を清掃するときは、人の手首の代わりに掃除機が折れ曲がって、手首から肩まで体に加わる疲労感を減らした。

フレックスハンドルを開発した理由は、掃除機の体感重量を軽くするためだった。寿命の長いバッテリーと吸引力を高める高性能モーターを搭載すれば、掃除機は重くならざるをえなかった。バッテリーとモーターの性能を維持しながら、重量を減らすという目標を立てた。

ユ研究員は、「手首を折り曲げて不自然な姿勢で掃除機を長時間使用するので、腕に負担がかかる。製品に関節をつけて、ユーザーの位置とは関係なく、掃除機の角度が変わるように開発した」と話した。

フレックスハンドルは、人体に加わる疲労度を3分の1に減らす成果を出した。フレックスハンドルの効果を測定するため、開発チーム内の「人間工学ラボ」で筋肉活性化の程度を測定する「筋電図評価」を実施した。家具の下の掃除をするときを基準に、下腕の筋肉筋電図を評価した結果、フラッグスハンドルを使用していないときの筋電図は39μV(マイクロボルト)、フレックスハンドルを使用したときは13μVと測定された。フレックスハンドルを使用するので、筋肉の疲労度を意味する筋電図が3分の1に減ったのだ。

体感重量を減らしたおかげで、バッテリーの性能も業界最高水準に確保した。バッテリーを完全に充電した後、使い切れるまで使用することを1サイクルとしたとき、パワーガンのバッテリーは、500サイクルを使用してもバッテリーの使用時間が最初の80%に達する。三星電子の内部実験の結果、他社製品は300サイクルで80%にバッテリー使用時間が減った。

吸引力は、155ワット(W)である英ダイソンの「V8カーボンファイバー」に満たないという声もある。パワーガンの吸引力は150Wである。ただ、吸引力が高いほど、電力を多く使うので、バッテリーの使用時間が減る。ダイソン製品は155Wで使用したとき、動作時間が5〜6分で、7分であるパワーガンより短い。チョンパート長は「吸引力と使用時間を同時に満足できる方法を見つけて、より性能を改善して披露したい」と話した。



金哉希 jetti@donga.com