Go to contents

ダウンジャケットが引き起こした平昌の盛り上がり

ダウンジャケットが引き起こした平昌の盛り上がり

Posted November. 20, 2017 09:19,   

Updated November. 20, 2017 09:46

한국어

18日午前、ソウル中区(チュング)にあるロッテデパートの正門前から2号線の乙支路(ウルジロ)入口駅まで、1500人以上が列をつくった。ソウルの朝の気温が氷点下4度まで下がった初冬の天気にも、列は減らなかった。午前9時頃、本店の従業員たちが700番まで整理券を配った。ロッテデパートの関係者は、「1番の整理券を受けた人は、この日午前2時に来た」と伝えた。

この列は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の公式ライセンスダウンジャケット(写真)を買うための列である。平昌冬季五輪の公式スポンサーであるロッテデパートが企画し、自社の主要店舗20数カ所に設置された平昌ストアで販売する。

先月26日に販売が開始された後、いわゆる「平昌ロングパディング」という名で口コミが広がり、爆発的な人気を集めた。100%グースダウンのダウンジャケットだが、一着が14万9000ウォンで、市販製品の半分の値でコストパフォーマンスが良いと知られている。

会社員のイ・ミンヒさん(27・女)は、「ふくらはぎまでくるロングパディングが人気なので、一つ買いたいと思っていたが、価格が安くてデザインがきれいなので、来週の販売スケジュールを待っている」と話した。

今月16日、すでにオンラインストアの物量はすべて売り切れとなった。18日、オフライン店舗のうち、ロッテデパートの本店、ロッテ水原(スウォン)モールに数量限定で入庫されると、店舗ごとに長い列ができた。この日、800枚の物量を準備したロッテデパート本店では、販売開始から1時間30分で完売となった。早朝から列に並べたが、品物を購入できなかった消費者らの間では大声が飛び交い、衝突が起きて警察まで出動した。

ロッテデパート側は、鼓舞されている。ロングパディングが話題の中心になったことを受け、平昌オリンピックが国民の口に上り下りするようになったからだ。商品企画を担当したロッテデパートのチェ・ウンギョン・チーフバイヤーは、「多くの国民が団結して、暖かい服を着て、熱く応援してもらいたいという気持ちで企画したが、多くの方々から好きになってもらって嬉しい」と話した。

ロッテデパートは昨年12月、デパート内に平昌ライセンスチームを作って手袋、Tシャツ、ダウンジャケット、スカーフ、記念バッジなどのライセンス商品を企画してきた。衣類を担当したチェバイヤーは今年初め、顧客対象のアンケートや店頭スタッフへのフォーカスグループインタビュー(FGI)を通じて、今年の今ごろはロングパディングが流行を主導することを確認した。今年4月、衣料品メーカー「新星(シンソン)通商」に生産を依頼した。オリンピック商品であるだけにデパートマージンを最小化して価格を下げた。

平昌ロングパディングは、計3万枚の生産され、19日現在まで計2万3000枚が売れた。残りの7000枚は来週に一部のロッテデパート店舗で販売する計画だ。副資材と生産工場を探しにくく追加生産は難しい状態だ。

20日、主な店舗の店長、平昌ライセンスチームなどが対策会議を開き、安全管理が可能な店舗を選んでホームページに公知することにした。ロッテデパートの関係者は、「平昌マークが鮮明なハートフィンガー手袋など、他の『平昌グッズ』も一緒に話題になっている」と話した。



金玹秀 kimhs@donga.com