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韓国内で冷遇される原発、欧州では技術が認められる

韓国内で冷遇される原発、欧州では技術が認められる

Posted October. 10, 2017 09:31,   

Updated October. 10, 2017 09:43

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韓国産原子力発電所が、厳しいことで定評のある欧州の原発技術認定審査を最終合格した。これで韓国は、欧州に原発を建設できる5番目の国となった。先進国市場に本格的に原発を輸出する足掛かりを作ったという評価が出ている。国内では冷たい目で見られている韓国原発だが、世界市場で改めて技術力を認められたことになる。

9日、韓国水力原子力(韓水原)は、韓国型次世代原発(APR-1400)の欧州型モデルである「EU-APR」の標準設計が欧州事業者要件(EUR)の認証審査を最終的に通過したと発表した。APR-1400は、2009年に韓国がアラブ首長国連邦に輸出したバラカ原発と同じモデルだ。国内では現在、工事が一時中止となった蔚山蔚州郡(ウルサン・ウルジュグン)の新古里(シンゴリ)5、6号機、現在運営許可の審査が行われている慶尚北道(キョンサンブクド)蔚珍郡にあるシンハンウル1、2号機などと同じモデルだ。韓水原は、欧州の安全基準に合わせてAPR-1400の設計を一部変形して、欧州での認証審査を申請した。

EUR認証は、欧州で原発事業を手掛けるすべての企業が必ず取らなければならない原子炉設計標準要件である。南アフリカ、エジプトなどに輸出する際にも必要な認証である。12カ国の14の原発事業者で構成された欧州事業者協会が、欧州に建設される新規原発の安全性、経済性等を審査する。現在までEUR認証を受けた国は、米国、日本、ロシア、フランスの4カ国だけであり、韓国が5番目に名を連ねることになった。2011年に韓水原を含む原発業界がEUR認証を申請してから約6年、本審査が始まった2015年11月以来、約2年ぶりに証明書を手にした。

原発業界ではEUR認証を最終通過することにより、欧州での新規原発を受注する可能性が高まったと歓迎している。現在、欧州では英国、チェコ、スウェーデンなどが既存の原発を代替したり、設備容量を増やしたりするために原発を建設する計画がある。

ソウル大学原子核工学科の朱漢奎(チュ・ハンギュ)教授は、「韓国の原発技術が、厳しいことで有名な欧州の安全性基準を満たすレベルであることを証明した」と評価した。韓水原の李官燮(イ・グァンソプ)社長は、「今後、欧州事業者との戦略的協力関係を構築して、欧州市場に進出できるように努力していきたい」と述べた。



李建赫 gun@donga.com