Go to contents

三星電子、「シネマLED」を初めて海外輸出

三星電子、「シネマLED」を初めて海外輸出

Posted October. 10, 2017 09:31,   

Updated October. 10, 2017 09:35

한국어
三星電子が開発した劇場専用発光ダイオード(LED)スクリーン「シネマLED」が初めて海外に進出する。

9日、三星電子によると、三星電子のチョ・ヨンチョル・タイ法人長(専務)とVicha Poolvaraluckメジャーシネプレックス代表(会長)などは5日、タイのバンコクでシネマLEDの供給契約を交わした。メジャーシネプレックスは、タイの110地点に668の上映館を持つ地元最大手の映画館チェーンである。メジャーシネプレックスのサイアムパラゴン店に設置されるシネマLEDは、横10.3メートル、縦5.4メートルの大きさだ。4K(4096×2160)の解像度と次世代コア映像技術であるハイダイナミックレンジ(HDR)を支援する。シネマLEDが設置される上映館は来年2月に営業を開始する。

シネマLEDは、観客席の後にある映写機(プロジェクター)から画面を映し出す従来方式とは違い、テレビのように自ら光を放つスクリーンで映画を上映する。120年余りの劇場歴史の中で、このような方式の映画上映は初めてだ。三星電子は3月、この技術を初めて公開し、映画館スクリーン事業への進出を宣言した。

既存の劇場のスクリーンよりもはるかに明るく、鮮明なのはもとより、完全な黒色を具現できる。スクリーン自体が光を放つため、周りが必ずしも暗い必要がないことも特徴的である。今のように映画館全体の灯りを消さずに、キッズルームを置いたり、食事が自由にできたりする新しいビジネスモデルも可能になる。国内にはシネマLEDが適用された上映館が2ヵ所ある。ロッテシネマのソウル蚕室(チャムシル)ワールドタワー店(7月)と釜山(プサン)センタムシティ店(9月)の「スーパーS」館である。

タイ進出は、新しいスクリーンへの輸出活路まで切り開いたことを意味する。

Poolvaraluck 代表は、「今後も三星電子と積極的に協業して、観客らにより良い映画環境を提供していきたい」と述べた。三星電子は、他のアジア地域と米国、欧州など、世界のスクリーン市場を積極的に攻略する計画だ。



金成圭 sunggyu@donga.com