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海外家電、韓国市場で反撃作戦

Posted October. 02, 2017 09:52,   

Updated October. 02, 2017 09:54

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海外家電メーカーの韓国市場への「逆襲」が拡大している。三星(サムスン)電子とLG電子が事実上二分してきた国内大型家電市場に、ミーレとダイソン、ブルーエアなどに続き、ボッシュなどの海外有名メーカー各社が相次いで挑戦状をたたきつけながら、シェア確保に乗り出している。

1日、電子業界によると、ドイツの家電メーカー「ボッシュ」は最近、ビルトイン冷蔵庫を皮切りに来年上半期(1〜6月)まで順次洗濯機と乾燥機、食器洗い機、フリースタンディング冷蔵庫などを順次国内市場に投入する予定である。ボッシュ側は、「これまで欧州などでのみ接することのできた大型家電製品を韓国市場で本格的に発売する」と明らかにした。欧州家電市場首位を占めている伝統的強豪であるボッシュはこれまで、韓国市場では電動工具中心の事業を展開してきたが、今回の冷蔵庫発売を機に事業を拡大する計画だ。

これまで実際韓国市場は外国製家電メーカーの墓とされてきた。世界市場1、2位を争う三星電子とLG電子が流通網とアフターサービス(AS)を牛耳っているので、外国企業が参入するのは容易でないからだ。

しかし最近、三星電子とLG電子が「超プレミアム」戦略を立てたことで、外国ブランドの価格競争力が相対的に上昇した。つまり、国内消費者は、あえて価格比性能(コストパフォーマンス)を計算して国産にこだわっする理由が減ったのだ。海外居住経験のある国内消費者が多くなり、かつて海外で使った現地ブランドを求めるケースも大幅に増えている。

外国家電メーカー各社は、目の肥えた消費者の多い韓国市場をアジア市場全体への進出成功を測る「テストベッド」と思っている。2006年に韓国支社を立ち上げたドイツ家電メーカー「ミーレ」は、10年以上にわたって企業間取引(B2B)から企業と消費者間取引(B2C)へと市場を拡大してきた。昨年、ミーレコリア創立10周年を迎えて訪韓したマルクス・ミーレとラインハルト・ツィンカン共同会長は、「韓国は、毎年二桁以上の成長を遂げる法人だ」とし、「2005年比B2Cの売上は413%が伸びた」と明らかにした。

羽無し扇風機で国内市場に初めてその名を知らせた英ダイソンも最近、無線掃除機(写真)と空気清浄機、冷・温風器、ヘアドライヤーなどを相次いで成功させ、韓国市場での足掛かりを固めている。特に無線掃除機の販売が増えたことで、昨年の韓国市場での収入は前年比2倍に増えた。ダイソン側は、「韓国市場はダイソンの上位10大売上発生国の一つは主要市場だ」と評価した。

スウェーデンのエレクトロラックスも国内市場では、無線掃除機の成功を足がかりに小型キッチン家電市場を拡大している。スウェーデンの空気清浄機メーカー「ブルーエア」も、昨年から韓国を本格的に攻略し、産後養生院と幼稚園などとの供給契約を増やしている。消費者価格が100万ウォンを超える高価製品が多いが、最近まで国内市場での年間売上は3桁の成長を記録しているという。

電子業界の関係者は、「特に若い消費者層を中心に外国ブランドに対する趣向が高まっている」とし、「海外からの直接購入などが一般化され、自然に口コミが広がったことも影響が大きいと見ている」と語った。



金志炫 jhk85@donga.com