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余るコメ、来年から年間5万トンを海外援助

余るコメ、来年から年間5万トンを海外援助

Posted October. 02, 2017 09:52,   

Updated October. 02, 2017 09:55

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韓国戦争直後、海外から食糧援助を受けた韓国が、来年からは援助を提供する国になった。毎年コメ5万トンを援助する食糧援助規約(FAC・Food Assistance Convention)への加入を今年中に完了する計画だ。李洛淵(イ・ナクヨン)首相が、「コメの価格問題の矛盾も積弊なら積弊」と指摘した状況で、21年ぶりに最低に下がったコメの価格回復に期待が高まっている。

1日、農林畜産食品部によると、今年1月からFACへの加入を推進してきた政府は、先月末、大統領の裁可を終えた。今年中に国会の批准同意を経てFAC事務局に加入申請を終えれば、来年から発効される。

FACは1967年に、世界の食糧安全保障に貢献し、人道目的の食糧支援のために作られた。現在、米国や日本、欧州連合(EU)など14ヵ国が加入している。各国が現金か現物を選択して毎年最小の支援規模を約束して支援する。EUや日本、カナダなどは約束した量を超過して支援している。

韓国が2010年にFACへの加入を検討してから7年が経った。当時、政府は、コメ市場が開放されておらず、制約条件が多いと結論を下し、加入を先送りした。2015年にコメの関税化がなされると、米農務省と国務省が再び規約への加入を打診してきた。韓国の海外援助の80%以上がインフラ開発に集中し、食糧など人道支援を拡大する必要性が提起された。国内でも余ったコメを海外に援助し、需給の安定に貢献しなければならないという世論も台頭した。

今年5月、初めて海外援助のコメ750トンが全羅南道(チョンラナムド)の光陽(クァンヤン)港を出発し、カンボジアとミャンマーに到着した。アセアン10ヵ国と日中韓3国が緊急時に備える「アセアン+3緊急米備蓄(APTERR)」の一環で保管され、災害救護や貧困撲滅のために使われる予定だ。



崔惠? herstory@donga.com