現代(ヒョンデ)デパートは28日から「ブランド時計博覧会」を開くと、27日明らかにした。京畿板橋(キョンギ・パンギョ)店(8月28日〜9月17日)とソウル狎鴎亭(アプグジョン)本店・貿易センター店(8月28日〜9月3日)で開かれる。新世界(シンセゲ)デパートは、ソウル江南(カンナム)店で25日から31日まで時計フェアを運営する。
時計業界では通常、毎年1月、スイスで開催されるスイス国際高級時計見本市(SIHH)と、3月のバーゼルワールドに新商品を展示後、下半期(7〜12月)に販売に乗り出す。
現代(ヒョンデ)デパートのイ・ジョンファン・ウォッチ&ジュエリーバイヤーは、「9月と10月は、時計の新商品が出てきて予備新婚夫婦が時計を購入する時期なので、600億ウォン規模の博覧会を準備した」と話した。
デパート博覧会には時計愛好家の目を引く「シグネチャー製品」が展示されることもある。現代百貨店は、狎鴎亭本店でオーデマ・ピゲの10億6000万ウォン台の「レディロイヤルオークバゲットカットダイヤモンド」を国内で初めて披露する。520個のバゲットカット(縦長の長方形)のダイヤモンドが飾られている。新世界デパートは、ブレゲの「クラシック7147」(2600万ウォン台)」とウブロの「ゴールドホワイトフルパヴェ」(7000万ウォン台)」を単独で準備した。
スイス製に代表される時計業界は、2014年から萎縮している。スイス時計産業協会によると、スイスの時計輸出は2015年と2016年はそれぞれ前年比3.3%と9.9%が減少した。中国の強力な反腐敗政策とスマートウォッチブームが時計産業に打撃を与えたという分析だ。今年1月から7月までは、前年同期比0.7%上昇したが、基底効果のおかげという解釈である。スマートウォッチと直接競合している200スイスフラン(約23万ウォン)以下の低価格時計輸出は依然減少傾向である。
韓国は違う。全体の輸出が10%近く減少した昨年も、スイス時計の韓国向け輸出額は3.7%伸びた。国内主要デパートの高級時計の売上高も毎年15〜20%ずつ伸びている。新世界百貨店の高級時計の売上高は昨年は21.4%、今年上半期(1〜6月)は22.2%増加した。
韓国の独特な結婚文化である結納品需要が安定的に支えているうえ、愛好家が増えたためと、国内業界では見ている。新世界百貨店の関係者は、「結納を皮切りに、時計を2、3個ずつ保有する男性が増えている。中古市場が活性化されており、財テクとして売買する人も多くなった」と話した。
金玹秀 kimhs@donga.com