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ギャラクシーノートSペン、電子署名のB2B市場に進出

ギャラクシーノートSペン、電子署名のB2B市場に進出

Posted August. 28, 2017 09:25,   

Updated August. 28, 2017 09:27

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三星(サムスン)電子と日本のワコムが、ギャラクシーノートシリーズに搭載される「Sペン」技術を活用して、電子署名分野の企業間取引(B2B)市場に進出する。

ワコムの井出信孝副社長(写真)は23日(現地時間)、米ニューヨークにあるザ・ピエールホテルで記者懇談会を開き、このような計画を明らかにした。1987年に設立されたワコムは、三星電子と協力してSペンを製造しているデジタルペン専門企業である。三星電子が新製品公開イベント後、公式ブリーフィングの場に協力会社を招待したのは初めてだ。ノートシリーズの象徴として位置づけられたSペンを浮き彫りにしようとする狙いと受け止められる。

ワコムは、2011年にギャラクシーノートが誕生してからこれまで、計1億個以上のSペンを生産してきた。ギャラクシーノート8に入ったSペンは、ペン先の直径が0.7ミリで、筆圧を4096段階に認識する。最初のSペンに比べてペン先は半分以下に小さくなり、筆圧認識ステップは16倍に増えた。スマートフォンと同様に防水機能も導入された。特に別途電源が供給されなくても、Sペンを使うことができる「EMR」は、ワコムの重要技術である。

特にSペンは、字を書くスピードとペンの傾きを認識して、ユーザーの字を書く習慣までを把握できる。他の人は署名や文字の形は真似できても、文章を書く習慣まではまねできない。三星とワコムは、これに着目して、指紋、虹彩認識などに次ぐセキュリティ分野の新たなソリューションを開発することにした。

三星電子無線事業部技術戦略チームのチェ・ウォンチョル・チーム長(専務)は、「多くの企業がセキュリティ性の高い電子署名技術を必要としている。これを具現するためにはワコムの技術力が欠かせない」と説明した。

井出副社長は、「Sペンは、デジタルペンの生態系を拡散できる革新を備えて、新しいユーザー経験を提供するように、より知能化された方向に進むだろう」と強調した。



金成圭 sunggyu@donga.com