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LG電子、「米自動車中心地」で電気自動車の部品を生産

LG電子、「米自動車中心地」で電気自動車の部品を生産

Posted August. 24, 2017 10:04,   

Updated August. 24, 2017 10:17

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主要電子メーカー各社が電気自動車の部品を新規成長事業として推進している中、LG電子が2500万ドル(約283億ウォン)を投資して米国に電気自動車の部品工場を建設する。急速に成長している北米電気自動車市場にいち早く進出して、競合他社より優位を占めるという計画だ。

LG電子は、米ミシガン州デトロイト・ヘーゼルパークに電気自動車部品工場を設立すると、23日明らかにした。この工場は、最初はバッテリーパックの生産に集中後、以降はモーターなどの主要電気自動車部品に生産品目を拡大する。延べ面積21万5000平方メートル(約6万5000坪)規模で、2018年第1四半期の完成を目指している。

LG電子が電気自動車部品工場を米国に建設するのは今回が初めてだ。LG電子のバッテリー、モーターなどの電気自動車部品生産工場は仁川西区(インチョン・ソグ)にある。LG電子が新たに工場を建設する米ミシガン州は、GM、クライスラー、フォードなどの主要自動車メーカーが密集しているところだ。これにより、地元パートナーとの協力をさらに強化するという意志だ。工場設立により米国内の新しい雇用も約300件が生じる。

LG電子の関係者は、「GMの電気自動車『シボレーボルトEV』に搭載される駆動モーターとインバーター、バッテリーパックなど、重要部品11種を供給してきた。今回の工場設立により北米自動車メーカーなどのパートナー会社各社の追加物量をより効果的に供給できるようになるだろう」と話した。

LG電子は、今回の生産工場が新設され次第、ヘーゼルパークの近くに位置しているLG電子のVC北米事業センターと統合して新法人を作る計画だ。生産工場の設立を機に米電気自動車市場を本格的に先取りするという。VC北米事業センターが位置しているのはデトロイト・トロイであり、電気自動車部品工場が建設されるヘーゼルパークとはわずか10キロ離れている。LG電子の関係者は、「ヘーゼルパークの生産工場とトロイのVC北米事業センターが統合された新規法人は、電気自動車部品の製造からマーケティングまでの全過程を担当するので、北米地域での電気自動車事業をより効果的に進めることができる」と語った。

LG電子が北米市場に集中する理由は、米電気自動車市場が急成長しているからだ。米国は、中国、欧州と共に3大電気自動車市場の一つである。市場調査機関・IHSによると、昨年の電気自動車の販売台数は、中国が25万7929台で最も多く、欧州は10万8639台、米国は10万4178台の順だった。今年から2020年までの米電気自動車市場の年平均伸び率は65.5%に達すると予想される。

LG電子の自動車部品事業は、昨年第2四半期の6396億ウォンの売上から今年第2四半期は8826億ウォンへと37.9%が伸びた。LG電子は、2013年7月にVC事業本部を新設後、毎年1000億〜2000億ウォンずつ投資額を増やしている。2015年のVC関連投資額は2000億ウォンぐらいだったが、今年は5400億ウォンを超えている。大林(テリム)大学自動車学科の金必洙(キム・ピルス)教授は、「一回の充電で300キロ以上を走行できる電気自動車が来年から本格的に量産されるものとみられ、来年と再来年に電気自動車部品産業も爆発的に成長するだろう。LG電子は、VC事業本部の業績を改善できる機会であるわけだ」と語った。

グローバル電子メーカー各社が自動車部品を新成長エンジンに見据えて目を向けているのが世界的傾向だ。最も積極的に乗り出している国は日本である。日本経済新聞は、トヨタ自動車がマツダ車と手を組んで、16億ドル(約1兆8000億ウォン)を投資して米南部に年間30万台規模の新工場を建設することにしたと、4日(現地時間)報じた。パナソニックは、電気自動車メーカー「テスラ」と手を組んで、米ネバダ州リノにテスラ電気自動車のバッテリーとエネルギー貯蔵製品の生産のために50億ドル規模のリチウムイオン工場「ギガファクトリー」を設立している。ギガファクトリーは、電気自動車50万台にバッテリーを供給できる規模だ。

三星(サムスン)SDIは5月、ハンガリー・ブダペスト北側に位置しているグドゥ市で33万平方メートル(約10万坪)規模の電気自動車用バッテリー工場の竣工式を行った。三星SDIはこの工場で、年間電気自動車5万台分のバッテリーを量産する計画だ。



金哉希 jetti@donga.com