Go to contents

北朝鮮に流入した奢侈品、シンガポールの会社が中国経由で貨物洗浄

北朝鮮に流入した奢侈品、シンガポールの会社が中国経由で貨物洗浄

Posted July. 19, 2017 09:45,   

Updated July. 19, 2017 09:53

한국어

シンガポールの貿易会社A社は、平壌(ピョンヤン)の高級店で販売する禁輸奢侈品を、中国などを迂回して数回の「貨物洗浄」していたことが分かった。一部の製品は、製造会社も分からない状態で北朝鮮に輸出された。国連安全保障理事会が、北朝鮮の核実験に対する制裁として戦略物資や奢侈品などの北朝鮮への輸出を決議案を通じて禁止しても、多くの抜け穴があることを物語る。

米国の北朝鮮ニュース専門サイト「NKニュース」のプレミアムサービス「NKプロ」が17日に公開した報告書によると、A社は日本が2012年に日本の製品の対北輸出を全面的に禁止すると、日本の「ポッカコーヒー」をシンガポールに輸入し、これを再び中国に輸出した後、北朝鮮に搬入した。中国内の寄港地で請求書をすり替えて中国と北朝鮮間の貿易に偽装する典型的な「貨物洗浄」の方法を使ったのだ。

A社の安保理決議案の違反行為がNKレポートの追跡で明らかになると、シンガポール外務省の報道官は、NKプロ側に「シンガポールで発生したいかなる個人や機関の不正行為に対しても調査を行う」と明らかにした。

約1年間の取材を通じてA社の禁輸奢侈品の対北輸出を報告した「NKプロ」のジャスティン・ロリッチ記者は18日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「A社が関連事実を否定しているが、脱北した北朝鮮の高官の証言やシンガポールの会計企業規制庁(ACRA)の書類などで十分確認された」と強調した。ロリッチ記者は、「A社は、シンガポールの北朝鮮大使館から約400メートルの位置にある」と話し、関連性が十分あると主張した。

A社が北朝鮮に搬入した奢侈品を製造したグローバル企業の不満も強まると見える。安保理が禁止した奢侈品を搬入した後、商品を販売する平壌内の2つの豪華店の1つである「普通江柳京商店」では、約474万ウォンのフランス製モンブラン時計が売れている。しかし、モンブランのシンガポール法人「リシュモン・ラグジュアリー」側は、A社にこのような製品を供給したことはないと主張した。



具滋龍 bonhong@donga.com · 韓基渽 record@donga.com