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文大統領、仏大統領に核問題解決への参加を要請

文大統領、仏大統領に核問題解決への参加を要請

Posted July. 10, 2017 09:52,   

Updated July. 10, 2017 10:08

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日、フランスのマクロン大統領と初の首脳会談を行い、北朝鮮核問題の解決に参加するよう要請した。フランスは国連安全保障理事会常任理事国であり、欧州連合(EU)の中心国としての地位を活用してほしいという注文だった。

朴洙賢(パク・スヒョン)大統領府報道官は同日、会談後の会見で、「文大統領はマクロン大統領に北朝鮮の挑発に対する国連安保理としての適切な措置があるよう役割を果たしてほしいと述べた」とし、「両国が北朝鮮の非核化過程に緊密に意思疎通し、外交・国防会談も定例化することで合意した」と明らかにした。

文大統領は同日、インドのモディ首相、オーストラリアのターンブル首相とも首脳会談を行い、韓国が韓半島問題の当事者として主導的な役割を果たし、制裁と対話を通じて韓半島の平和体制を安着させるという基調に共感を得たという。同日予定されたインドネシアのウィドド大統領との首脳会談は、主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議の反対デモの影響で移動時の安全が確保できず行われなかった。

文大統領は、G20首脳会議の出席と8ヵ国首脳との2国間会談を兼ねた6日間のドイツ訪問の日程を終え、9日に帰国の途についた。10日午前6時20分頃、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のソウル空港に到着する予定だ。

今回のドイツ訪問は、昨年の弾劾政局後に中断した首脳外交チャンネルを復元させ、北朝鮮の核・ミサイル問題解決の基盤をつくったことに意味がある。特に、「軍事的オプションを排除して経済圧力を強化し、北朝鮮を対話に誘導しなければならない」という基調に主要国の共感を引き出したことは成果として評価される。

大統領府関係者は、「主要国の首脳たちと人間的な親しみを確かめ、いつでも対話が可能な水準になった」とし、「韓半島問題に対する中長期的構想(ベルリン構想)のメッセージを投げかけ、同意を得たことが最も大きな所得だ」と強調した。

しかし、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決をめぐって韓国・米国・日本と北朝鮮・中国・ロシアの見解の違いを露呈したことは今後の課題として残った。過去の6者協議のような多国間外交チャンネルを構築しなければ、文大統領の平和的な解決策が空念仏に終わりかねないという懸念もある。

一方、文大統領は、G20首脳会議の共同声明に含まれた「自由貿易」と「パリ協定(温暖化対策の国際ルール)順守」に対して支持を表明し、「保護貿易」と「パリ協定脱退」を宣言した米国と異なる考えを明らかにした。文大統領は、「韓国はパリ協定を忠実に履行し、国連に提出した2030温室効果ガス削減目標を支障なく達成する」とし、「エネルギー政策のパラダイムを変え、環境にやさしい低炭素エネルギーに替える作業をすでに始めた。今後は持続可能な成長の基盤をつくる」と明らかにした。



유근형기자 noel@donga.com · 함부르크=문병기 ユ・グンヒョン記者 weappon@donga.com