「死の白鳥」と呼ばれる戦略爆撃機B1B2機は同日、韓半島に飛来して実際に爆弾を落とし、北朝鮮の弾道ミサイル発射台を破壊する訓練を行った。B1Bが韓半島で公開的に北朝鮮に対する爆撃訓練をしたのは初めて。北朝鮮のICBM級ミサイル「火星14」挑発の直後に行われた韓米のミサイル合同武力示威に続く超強硬メッセージだ。B1Bは訓練直後、軍事境界線(MDL)付近の上空で武力示威を行った後、韓半島を離れた。
米国のトランプ大統領も、主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議に出席し、北朝鮮への強硬メッセージを出した。中国の習近平国家主席に対して北朝鮮への中国のさらなる圧力を求めたトランプ大統領は、安倍晋三首相との会談では「世界のすべての国が北朝鮮の脅威と不法行為には結果が伴うということを示すよう共に努力しよう」と強調した。
米国防総省ミサイル防衛局(MDA)が北朝鮮のミサイル攻撃を想定してアラスカ州・コディアック島にあるミサイル関連基地で、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の中距離弾道ミサイル(IRBM)迎撃実験を数日内に実施すると、CNNなどが報じた。米国がTHAADのIRBM迎撃実験をするのは初めて。
これに対して北朝鮮の労働新聞は9日、「朝鮮半島(韓半島)で核戦争の導火線に火をつけようとする戦争狂の危険千万な軍事的賭博」と主張した。
文大統領は8日、ドイツ・ハンブルグでカナダのトルドー首相と会って、「(韓半島は)韓国戦争後、最高の危機であり、危険な状況だ」とし、「危機は機会だと言われように、北朝鮮の完全な非核化と平和体制の構築に向けて制裁と圧力を高めていくと共に平和的解決に向けた努力もしなければならない」と述べた。
しかし、同日発表されたG20閉幕の声明には、北朝鮮の核に関する内容は含まれなかった。文大統領は、「北朝鮮ミサイルの深刻さを考慮してG20共同決議を入れなければならない」と主張したが、韓国・米国・日本と北朝鮮・中国・ロシアの対決構図の中で国際社会が声を一つにできなかった。
함부르크=문병기 weappon@donga.com · 워싱턴=이승헌 ハンブルク=ムン・ビョンギ記者 ddr@donga.com