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米本土が脅かされても「韓国防衛拡大抑止」は健在だろうか

米本土が脅かされても「韓国防衛拡大抑止」は健在だろうか

Posted July. 08, 2017 09:10,   

Updated July. 08, 2017 09:18

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米国は、北朝鮮の核・ミサイル挑発の度に、有事の際には核の傘をはじめとするあらゆる拡大抑止(Extended Deterrence)の手段と能力を発揮して大韓民国を防衛すると明らかにしてきた。同盟国に対する核攻撃を米本土の核挑発と見なして対応するという概念だ。拡大抑止の手段には、多量の核と通常兵器を搭載した戦略爆撃機や潜水艦、原子力空母、ステルス戦闘機、ミサイル防衛システム(MD)などが含まれる。

 

拡大抑止の概念は、第2次世界大戦と冷戦を経て、これまで米国の同盟戦略と世界核不拡散の秩序を維持する原動力になってきた。ロシアや中国などの「核クラブ国」はもとよりイスラエル、インド、パキスタンなど「事実上の核保有国」もこの基調を受け入れ、米国の核覇権を認めている。

 

しかし、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」挑発で、米国の拡大抑止は強力な挑戦に直面した状況だ。「ならずもの国家」が米本土を核攻撃できるICBMを持つ最悪のシナリオが現実のものとなったのだ。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、北朝鮮がロサンゼルスとワシントンに対する核攻撃能力を確保すれば、米国の対韓拡大抑止が無力化できると確信している。数万、数十万人の自国民が「核の人質」に取られた状況で、米国が韓国防衛のために北朝鮮に対する核攻撃を実行に移す確率は「ゼロ」に近いと考えるためだ。米本土に一発の核弾頭を落とす能力を備えただけで米国の拡大抑止の公約は「屏風の虎」に転落すると信じているのだ。

北朝鮮が韓国への核攻撃と共に核弾頭を装着したICBMで米本土を照準した状況で、米国が韓国への拡大抑止措置を躊躇したりあきらめる場合、米国の「核覇権」は崩壊することになる。さらに、主要同盟国が対米関係を見直して独自の核武装に出る場合、世界の核不拡散の基調は統制不能の崩壊状況に突き進む可能性が高い。このため、米国は今後、北朝鮮の核・ICBM脅威がいくら高まっても自国と同盟国に脅威にならないということを「強力な行動」で示すだろう。拡大抑止の核心戦略兵器を韓半島に増強配備し、先端の通常戦力を動員して北朝鮮を圧迫する高強度の処方に出るものと予想される。

 

一方、北朝鮮のICBM挑発に対抗した米国のB1B超音速戦略爆撃機の韓半島の出撃が遅れている背景に関心が集まっている。現地の気象条件が理由とされているが、別の戦略兵器の配備など従来と異なる方式の対北武力示威を準備しているという観測が流れている。



윤상호군사전문기자 hjson@donga.comysh1005@donga.com