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北朝鮮IOC委員、「スポーツで南北関係を解くとは、幼稚な考えだ」

北朝鮮IOC委員、「スポーツで南北関係を解くとは、幼稚な考えだ」

Posted July. 05, 2017 09:42,   

Updated July. 05, 2017 09:56

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北朝鮮の国際オリンピック委員会(IOC)委員、張雄(チャン・ウン)氏が、「政治軍事的な問題が解決される前に南北関係をスポーツで解くというのは幼稚な考えであることこの上ない」とし、韓国政府が推進する南北スポーツ交流に厳しく忠告した。

張氏は1日、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)との電話インタビューで、「(スポーツで膠着した南北関係の突破口を開くという期待に対して)懐疑的というよりも、そのように考えること自体、良く言えば純粋であどけなく悪く言えば絶望的だ」としてこのように話した。そして、「スポーツでは南北関係の政治的障害は絶対に解けない」と強調した。張氏は先月26日、2017世界テコンドー選手権大会に参加するために10年ぶりに訪韓した時も、「スポーツの上に政治がある」とし、「政治的環境が解決されなければならない」と指摘した。張氏は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が平昌(ピョンチャン)冬季五輪での南北単一チームの構成を提案したことに対しても「容易ではない」とし、「(南北関係が)良い時も合同行進(2000年シドニー五輪)を金雲竜(キム・ウンヨン)先生(元IOC副委員長)と7回会って成功させたが、丁世均(チョン・セギュン)国会議長が言うように薄氷を踏むような状況で単一チームという言葉自体、今は滑稽だ」と話した。

張氏の発言に対して統一部当局者は、「張氏は最終決定を下す位置にいない」とし、「多様な個人の考えがあり得る。最終決定までのいくつかの過程の一つと理解する」と強調した。

また、北朝鮮労働党の外郭機構である祖国統一民主主義戦線中央委員会は声明で、「南朝鮮で何百回政権が交代しようが、崇米事大の旧態が民族重視に変わらない限り、期待することも変わることもない」と指摘した。そして、「米国を訪れて偉大な韓米同盟が自分のルーツだと言ってありとあらゆる醜態をさらし、対話するとしても米国の承認の下ですると並べ立てた。実に嘆かわしさを禁じ得ない」と文大統領の訪米を非難した。



申나리 journari@donga.com