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大統領府、「ワームビア氏と南北対話は別」

大統領府、「ワームビア氏と南北対話は別」

Posted June. 21, 2017 08:32,   

Updated June. 21, 2017 08:52

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北朝鮮に拘束され、昏睡状態で解放された米国人大学生、オットー・ワームビア氏が死亡したことを受け、大統領府は20日、遺族に弔電を送り、北朝鮮の反人権行為を批判した。外交部も公式の会見を通じて、「言葉では言いようのない衝撃と傷心にある故人の遺族、そして米国の国民と政府に深い慰労を伝える」とし、「人権と人間の尊厳は誰も否定できない人類普遍の価値であり、国家を問わず自国民の生命と安全保護は政府の最優先の責務だ」と強調した。

高高度防衛ミサイル(THAAD)配備論議と文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐官(統一・外交・安保)の不適切な発言に続き、ワームビア氏死亡という外部変数まで発生し、大統領府の悩みは深まっている。北朝鮮に対する米国内の世論の悪化で、初の韓米首脳会談(29、30日)を控えて本格的な南北対話の再開を模索するなど主導的な北核外交を行おうとしていた文在寅(ムン・ジェイン)政府の外交構想に支障が出ているためだ。

大統領府は、ワームビア氏の遺族に最大限の弔意を表し、今回の事件とは別に南北対話再開の動きを継続する方針だ。大統領府関係者は、「人権問題に対する批判と非核化に向けた南北対話は別もの」とし、「米国のトランプ政権が『最大の圧迫と最大の関与』という対北政策基調を維持しているため、私たちも様々な案を念頭に置いて北朝鮮との交渉に向けた準備を続けなければならない」と話した。



문병기 ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com