20日、軍当局によると、2機のB1Bは同日未明、グアムのアンダーソン基地から出撃し、3時間ほどで韓半島上空に到着した。韓国空軍F15K2機と合同訓練を行い、江原道(カンウォンド)必勝射撃場で爆撃訓練も行った。韓半島にいた時間は2~3時間ほど。
B1Bが韓半島に出撃したのは、今年伝えられただけで7度目。今回の出撃は、文氏の「戦略資産展開縮小」発言の直後なので、その背景に関心が集まっている。米政府の不快感が反映されたという観測も流れている。
軍関係者は、「B1Bの出撃は文氏の発言前に決定されていた。オート・ワームビア氏の死亡とは偶然に重なった」としながらも、「米国側から文氏の発言直後の先週末、突然『B1B出撃を積極的に広報せよ』との指針を在韓米軍に送ったのは事実」と伝えた。
このため、在韓米軍は韓国空軍にB1B飛行の様子を撮影して国内メディアに配布するよう要請した。同日午後、米太平洋司令部のホームページにも写真が掲載された。これまで米国側がB1B出撃自体を公開せず、出撃写真を配布することがほとんどなかったことを考慮すると非常に異例だ。これに対して、米国側が「米軍戦略資産の韓半島展開は、北朝鮮との交渉対象になれない」という点を広く知らしめるためのものではないかと見られている。
一方、セオドア・マーティン在韓米軍第2師団長は19日、聯合ニュースとのインタビューで、「(現在の水準の韓米合同訓練に)満足しない。より多くの訓練が必要だ」とし、韓米合同訓練縮小発言に迂回的に不快感を示した。
孫孝珠 hjson@donga.com