大統領府は、任鐘哲(イム・ジョンソク)秘書室長と鄭義溶(チョン・ウィヨン)安保室長が開いた韓米首脳会談実務準備会議で、議題はもとより儀典やメッセージなど首脳会談と関連したすべての内容を調整している。政府当局者は、「トランプ大統領と他国の首脳とのこれまでの会談内容も綿密に検討し、両首脳間の握手から動線まで詳細に準備している」と明らかにした。
各国首脳との会談のたびにトランプ大統領の握手は話題になった。3月の米国とドイツの首脳会談で、トランプ大統領は並んで座ったメルケル首相が「握手しますか」と尋ねると聞いていないふりをした。安倍晋三首相とは19秒間握手し、英国のメイ首相とは片手で握手をし、もう一方の手で手の甲をポンポンと軽く叩き、「外交的欠礼」という指摘を受けた。
フランスのマクロン大統領は徹底した準備で反撃に出た。先月の首脳会談で両首脳は、歯をくいしばるほど相手の手を強く握り、トランプ大統領は手が痛かったのか顔をしかめる様子が捉えられた。政府当局者は、「具体的な方法は明らかにできないが、文大統領とトランプ大統領の『円満な握手』も準備している」と話した。
トランプ大統領が外交上の慣例を破って首脳会談の内容をメディアやツイッターに公開することもプレッシャーとなる部分だ。トランプ大統領が高高度防衛ミサイル(THAAD)配備や韓米自由貿易協定(FTA)など困難な議題をいきなり取り上げて公開する可能性もある。このため外交当局は、できるだけ両首脳の発言を正確かつ透明にメディアに伝える方針だ。
禹慶姙 woohaha@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com