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政府、平昌五輪に北朝鮮招待を推進

Posted June. 15, 2017 08:41,   

Updated June. 15, 2017 08:42

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政府が、来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に北朝鮮選手団をできるだけ多く参加させるために番外競技の出場などの方法を模索していることが確認された。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「2030年南北中日ワールドカップ共同開催による北東アジア平和摸索」を提案したのに続き、スポーツを通じて対北関係の突破口を開くための試みと見られる。

14日、複数の大統領府・与党関係者によると、江原道(カンウォンド)、与党「共に民主党」、文化体育観光部は最近、大統領府に北朝鮮選手団の出席拡大などを含む「平和五輪実現案」を大統領府に報告し、協議に入った。

北朝鮮の核・ミサイル問題で国際社会の対北朝鮮制裁が進んでいる状況を考慮して、大統領府は前面に出ずに平昌五輪組織委員会と江原道が北朝鮮選手団の出席拡大を推進する戦略を立てている。与党関係者は、「大統領府が直接出れば保守層の反発にぶつかる可能性がるため、最大限創意的にスポーツ対北外交に乗り出さなければならない状況だ」と説明した。

北朝鮮は、冬季スポーツのレベルが低く、フィギュアスケートのペア種目を除いて自力で平昌五輪の参加が難しい。そのため政府は、北朝鮮選手団の参加規模を最大限増やすために番外競技の出場許可、南北女子アイスホッケー合同選手団の構成などを推進する計画だ。夏季五輪には国際平和などに象徴性がある選手を番外競技に出場させたケースがあるが、冬季五輪にはまだ前例がない。

政府は、北朝鮮選手団の出席拡大が可視化すれば、聖火リレーの北朝鮮地域の通過、金剛山(クムガンサン)陸路を通じた北朝鮮選手団の訪韓、束草(ソクチョ)港からの北朝鮮応援団の入港、金剛山付近での五輪前夜祭の開催なども推進する方針だ。

北朝鮮選手団出席拡大の議論は、23日に訪韓した張雄(チャン・ウン)国際オリンピック委員会(IOC)委員との面談が分岐点になると見える。張委員は、文大統領就任後初めて韓国を訪れる北朝鮮要人だ。崔文洵(チェ・ムンスン)江原道知事、李熙範(イ・ヒボム)平昌冬季五輪委員長などが張委員と面談するという。政府は今月末に訪韓するIOCのバッハ委員長とも北朝鮮の出席拡大に向けた制度的議論を進める計画だ。



柳根亨 noel@donga.com