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00年の南北首脳会談のエピソード、北朝鮮メディアが異例の公開

00年の南北首脳会談のエピソード、北朝鮮メディアが異例の公開

Posted June. 13, 2017 08:48,   

Updated June. 13, 2017 08:50

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北朝鮮の対南宣伝メディア「わが民族同士」が12日、金大中(キム・デジュン)元大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の2000年の南北首脳会談のエピソードを紹介し、「残念に思わないようにして差し上げるとおっしゃって」というタイトルを付け、注目される。

同メディアは、「生まれて初めて北朝鮮の地に足を踏み入れた感慨無量さと、予想していなかった手厚い歓待に金大中大統領とその一行は多少強ばった表情だった」とし、「(この時、金総書記が)『大統領が平壌(ピョンヤン)に来て昼食をたくさん召し上がろうと朝食を少ししかとらなかったのではないかと考えた』という冗談を言って笑いを誘った」と紹介した。

そして、金総書記が「韓国から特使が来た時、私たちが『金大統領が平壌に来られれば残念に思わないようにして差し上げる』と言ったことがある」と話したと伝えた。また「言葉より実践で困難な道を歩んできた金大統領に『残念に思わないようにして差し上げる、私たちが誠意を尽くそうとしたが、疎かな点があれば言ってほしい』と話した」と紹介した。「わが民族同士」は、北朝鮮の対南機構「祖国平和統一委員会」が運営する。

北朝鮮メディアが、6・15南北共同宣言記念日を迎え、過去のエピソードを紹介して「残念に思わないようにして差し上げる」という金総書記の言葉を繰り返し強調したのは、最近、変化を迎えている南北関係を反映したものと見られる。北朝鮮は最近、「6・15共同宣言と10・4宣言をまず履行せよ」と韓国への圧力を強化している。このような状況で、北朝鮮が韓国の新政府に向かって「民間交流など部分的な融和策ではなく制裁の全面解除などを出すなら呼応する」という意向を表わしたものと見られる。



周成河 zsh75@donga.com