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文大統領の最初の人事は「全羅道首相、50代の秘書室長」

文大統領の最初の人事は「全羅道首相、50代の秘書室長」

Posted May. 11, 2017 08:35,   

Updated May. 11, 2017 08:36

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が10日、首相候補に全羅南道知事の李洛淵(イ・ナギョン)氏(65)を、国家情報院長候補に元国家情報院第3次長の徐薫(ソョ・フン)氏(63)を任命した。また、大統領秘書室長に元国会議員の任鍾皙(イム・ジョンソク)氏(51)、大統領府の警護室長に元大統領警護室安全本部長のチュ・ヨンフン氏(61)を任命した。

 

「文在寅政府」の初人事の特徴は「不偏不党」だ。李氏は全羅南道霊光(ヨングァン)、任氏は全羅南道長興(チャンフン)出身だ。慶尚道出身の文大統領は、内閣と大統領府の重要ポストに全羅道出身者を任命することで、地域均衡人事への強い意志を表わした。文大統領は、大統領府春秋館での記者会見で人事を発表し、「全羅道の人材の抜擢による均衡人事の開始になるだろう」と述べた。また、「私は選挙期間に新政権の初代首相を不偏不党、統合型、和合型の人物を任命すると約束した」とし、「李知事がその趣旨に合い、新政権の統合と和合を導く適任者と判断する」と明らかにした。文大統領は大統領選挙運動中に、「非慶尚道出身の首相」を約束した。さらに当選4回の元議員で行政経験もある李氏を起用することで、内閣の安定感を強化する狙いもある。

大統領を最も近くで補佐する秘書室長のポストに50代の任氏を任命し、「若い大統領府」の基調を強化する考えのようだ。文大統領は、「任氏を起用することで、大統領府を若くて躍動的で、脱権威、そして君臨しない大統領府に変化させる考えだ」と明らかにした。

文大統領側関係者は、「当選4回の元議員の李氏と50代の任氏を同時に任命したのには、『内閣は安定的に、大統領府は実用的に』という大統領の意向が含まれている」とし、「朴槿恵(パク・クンへ)政府の金淇春(キム・ギチュン)前秘書室長のケースが反面教師になった」と指摘した。事実上、各省庁を総括し掌握した金氏とは違い、「文在寅政府」の大統領府は内閣と距離を置き、大統領を補佐する役割に集中させる考えだ。これは、文大統領が候補の時に強調した「積弊の清算」とも一脈相通じる。

さらに文大統領は、徐氏について「何より国家情報院出身者の中で国家情報院の改革意志が誰よりも明確で、私が公約した国家情報院改革目標を実現する最適任者と判断した」と説明した。大統領府は残りの人事も急ぐ方針だ。大統領府関係者は、「秘書室長が任命されたので、各首席秘書官の人事にもスピードがつくだろう」とし、「内閣は李氏の国会承認の状況に合わせて与党と相談して順次決めるだろう」と話した。



韓相準 alwaysj@donga.com