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新政権の初代首相、誰になるか

Posted May. 09, 2017 08:40,   

Updated May. 09, 2017 08:41

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新しい大統領は10日の当選と同時に政権移行委員会を経ず直ちに任期を開始する。このため、次期内閣を安定的に率いる初代首相の人選に関心が集中している。

最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補は、新政権の首相に国民を統合できる慶尚道(キョンサンド)出身でない人物を念頭に置いている。特に、親文(親文在寅)色の薄い中道・保守指向の全羅道(チョンラド)出身者がまず首相候補群に挙げられている。

文氏の選挙対策委員会共同選対委員長の中では、全羅南道木浦(モクポ)出身の田允喆(チョン・ユンチョル)前監査院長と全羅南道長城(チャンソン)出身の金孝錫(キム・ヒョソク)前議員の名前が挙がっている。朴槿恵(パク・クンへ)政府の経済教師だった全羅南道羅州(ナジュ)出身の金広斗(キム・グァンドゥ)国家未来研究院長と保健福祉部長官を務めた全羅北道高敞(コチャン)出身の陳永(チン・ヨン)議員も保守陣営との「協治」のためのカードと見られている。同党の予備選から文氏を積極的に支援した宋永吉(ソン・ヨンギル)議員も若い全羅道首相として名前が挙がっている。文氏が「非慶尚道」に言及したため、安熙正(アン・ヒジョン)忠南道(チュンナムド)知事など忠清道出身も下馬評に上がっている。

こうした中、文氏が最近「新政権が新しい時代の始発車にならなければならない」と強調したことから、過去に政権に足を踏み入れた人よりも改革指向の人物を抜擢する可能性も提起されている。さらに、文氏が国民推薦制を導入すると明らかにしたため、大衆的な人物が起用される可能性があるという見方もある。

第2野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は、改革共同政府構想を発表し、政権を獲得した場合、「首相を国会の推薦を受けて任命する」と明らかにした。この計画なら、朴智元(パク・チウォン)代表、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)常任選対委員長など同党の人々が首相になる可能性は低い。その代わり、金鐘仁(キム・ジョンイン)改革共同政府準備委員長が統合政府の人々の下絵を描く可能性が高い。安氏が、「経済副首相に保守系新党『正しい政党』の劉承ミン(ユ・スンミン)議員を考えることができる」と発言したため、保守陣営の要人を起用する可能性もある。

旧与党セヌリ党の後身「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は、忠清道出身1人と慶尚道出身1人を初代首相に検討しているという。最近、洪氏は金鐘必(キム・ジョンピル)元首相を訪れた。洪氏が慶尚道出身なので、忠清道の要人を前に出して「慶尚道・忠清道連帯」に重きを置く可能性が高いと見られている。忠清道出身の同党の鄭宇澤(チョン・ウテク)党代表、党非常対策委員長を務めた印名鎮(イン・ミョンジン)牧師も候補群に入っている。慶尚道出身では、尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)、朴宰完(パク・ジェワン)元企画財政部長官、陳大済(チン・デジェ)元情報通信部長官などが下馬評に上がる可能性がある。

一方、洪氏は同日、釜山海雲台(プサン・ヘウンデ)のグランドホテルで記者会見を行い、「安全保障(国防部長官)はパク・ジョンイ大将に任せ、労働(雇用労働部長官)は剛性貴族労組を制圧できる金文洙(キム・ムンス)前京畿道(キョンギド)知事に任せることにした」と内閣の候補を一部公開した。



柳根亨 noel@donga.com